救出 ページ44
クロside
遅い。
あいつが庭に出ていって一時間以上経った。
楓の様子見だけなら30分ほどで終わるはずはずだが、一体どこで何をしているんだか。
「ちょっと様子見てくるな。加州と小狐丸は一緒に来てくれないか?」
清光「まっかせてよ、主」
「ありがとな。じゃあ少し行ってくる」
乱「気をつけてね!」
さて、庭に来たが………、誰もいねぇな。怪しさを感じる程に静まり返っているんだが。
「小狐丸、何か感じるか?」
小狐丸「いえ、なんの気配もありませんな」
あいつは此処に来たはずなんだか、妙だな……。
清光「主、スマホがなってるよ」
「ん? ああ、気付かなかった」
怪対から? 後にしてほしいんだが……
「何かあったのか?」
職員「審神者の方から通報がありまして」
「今忙しいんだ。後にしてくれ」
職員「それが……シロさんの様子がおかしいと」
「は? あいつ怪異に巻き込まれたのか?」
職員「正確には、さにちゃんのユーザーの様子が可笑しいと言う事でしたが。シロさんは蔵に閉じ込められているようで、スマホでスレを立てたそうです」
蔵に閉じ込めるのは…刀剣男士しかいないな。一人でいるところを狙われたか。
「分かった。蔵を確認する」
職員「お気をつけて」
はぁーー、蔵とかあいつのトラウマしか所じゃねーか。
無事でいるといいが……。
「加州、小狐丸、蔵に行くぞ」
小狐丸「?……分かりました」
そろそろ蔵に着く頃…………は?
「何やってんだ、鶴丸国永。そいつを返せ」
鶴丸「何故分かったんだい?」
「怪対から通報があった。スマホでどこかの審神者から通報があったそうだ」
鶴丸「その手があったか、いやぁ驚きだぜ」
「お喋りはもういいだろ。小狐丸、押さえとけ」
小狐丸「はっ」
「よっと……顔色がわりぃな。加州、部屋に」
清光「任せて✩」
「あいつのスマホ…、何か録音してんな。切るか」
よし、これでシロはもう大丈夫だろう。
後は加州と薬研に任せて……次はこっちだな。
小狐丸「鶴丸、貴様!主様になんてことを!!」
…………。
小狐丸が殺しかねないな…。
今回ばかりは俺も怒っているが、少し下がらせるか。
「小狐丸、鶴丸を離せ」
小狐丸「ですが!!」
「小狐丸」
小狐丸「……っ。も、申し訳ありません……」
「ビビらせて悪かったな。少し下がれ」
「鶴丸国永、お前なんのつもりだ? あいつを殺す気か?」
鶴丸「は? 俺はそんなこと……」
「お前はそうしたんだよ」
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作者名：和菓子好きな人 | 作成日時：2022年7月6日 22時
