夢を抱きしめて-R.F-

story29 ページ32

藤「何の用や。俺に敗れた









“元 日 本 一”さん。てかA返せ。」









桐「ハハハ笑返せって言われて返す奴がどこにおんねん。アホか。」









藤「今更負け惜しみでも言いに来たんか？」









2年前、俺は桐山を日本一の座から引きずり下ろそうと戦いを申し込んだ。









その結果引きずり下ろせはしたものの





関東にも強いチームがいると分かり





あえて日本一の座には座らなかった。









まぁ結局その強いチームっていうのが





Jokerやってんけどな。









桐「俺、お前と戦ってから散々やったわ。





目も家族も失った。」









藤「それは誉め言葉として受け取ってええの？」









桐「だからお前にも同じ景色見せたろ思てな。」









そう言って桐山が取り出したのは、銃。









それを、Aの方に向ける。









藤「は…？お前何してん。



銃向ける方向間違っとんで。」









桐「愛した人が死ぬのはな、自分が死ぬより何百倍も辛いねんで。」









桐山の右目は……赤かった。









藤「止めろよ…A何も関係ないやろ！！」









桐「ほんなら！！止めたら…俺の家族は戻ってくるんか！！？









お前のせいで…あいつら死んだんや。」









藤「………は？」









本気で意味が分からんかった。









俺いろんなことやってきたけど、





人を殺したことだけはなかったから。









桐「とぼけんなや！！お前の手下が





俺の家来て殺したんやろが！この…この銃で…！」

story30→←story28

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す