story13 ページ13
それから俺は
なるべく毎日お見舞いに行った。
こんなときやけど、連絡先も交換した。
A、口では大丈夫とか元気やでとか
言うねんけど、やっぱり体は正直で
日に日にAは痩せていった。
藤「こんな体で手術とかできんの?」
「大丈夫やって言うてるやん笑
心配しすぎ!笑」
そう笑うAの笑顔は引きつっている。
藤「何で…一人で抱え込むん。
バレバレやで?不安なんやろ?
俺、俺そんな頼りないん…?」
ふと顔を上げると、Aの顔は
歪んでいた。
今にも…泣きそうな顔。
「………不安に、不安に決まってるやん!
体がだんだん動かんくなってって…
自分の体じゃなくなってくみたいで…
もう死んでまうんちゃうかなって。
嫌な方向にしか頭が回らんくなっていくねん!
もう…いややねんこんなん…泣」
やっと聞けた、Aの本音。
「それでも、それでもりゅうには
日本一になってほしい。
私のせいでりゅうが負けんのはいやや…。」
ギュッ
気付いたら抱きしめとった。
藤「ん。よう言うてくれた。
ありがとう。もう充分やで。」
こいつのためにも俺は絶対日本一になる。
そう誓った。
「りゅう、負けんといてや…?」
藤「当たり前やろ!Aも負けたら
あかんで。死ぬとか…許さんからな。」
そう言うとAは弱々しく笑った。
看「失礼します。面会時間が終了しましたので、お帰り下さい。」
空気読めんのかこいつは。
藤「あーそうすか。んじゃ、
A、バイバイ。」
「うん。バイバイ!」
現実は、甘くなかった。
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カジャリア(プロフ) - 369さん» コメント、遅ればせながら失礼します。初期の頃の作品は今見ると恥ずかしいとこだらけです笑 温かい言葉をありがとうございます。 (2017年12月9日 21時) (レス) id: 7a9558f5e1 (このIDを非表示/違反報告)
369 - サイコーによかったです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ヤンキーの流星くん大好きです♪ふたりが幸せになってよかったです♪ (2017年10月1日 14時) (レス) id: 3b6d2d3bfe (このIDを非表示/違反報告)
まりあんぬ(プロフ) - カジャさん» やろな笑 カッコよすぎるヤンキー!!って感じやな笑 (2016年3月19日 22時) (レス) id: a60420908a (このIDを非表示/違反報告)
カジャ - まりあんぬさん» 多いよな笑 ヤンキー誰にしよう思てたら流星の顔ぱっとでてきた笑 (2016年3月19日 22時) (レス) id: 88afb26382 (このIDを非表示/違反報告)
まりあんぬ(プロフ) - カジャさん» りゅうはヤンキー説定合うな笑 (2016年3月17日 20時) (レス) id: a60420908a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カジャ | 作成日時:2015年11月23日 22時