【まふまふ】好きだった人。/姫埜莉愛 ページ11
木が少しずつ色づいて
冬が終わりを告げようとしてる
────そんな季節。
いつもこんな時期には
あの頃を思い出すんだ
「ふふっ」
懐かしいな と思いながら
ポストに届いていた手紙を開けて
その名前を そっと
撫でた。
・
高校二年、春。
クラス替えも終わって
新しいクラス
自分のクラスを確認して教室へと
僕がついた時にはもうほとんどの人が着ていて
空いててラクそうな席
窓際の一番後ろ──
···の隣に座った
『 Aでーす。
好きな動物は猫でーす。
2年間よろしくね』
少し気怠そうに言われた隣の席の君の言葉が
なぜか心に残った
···綺麗な声だな
···僕も猫大好きだし···。
なんて、思ったりして。
クラス中が一段と大きな拍手をする 、そんな中顔を伏せていたのを少し上げて彼女を見れば
パチッと目が合った
なんでか 余裕を見せたくて
軽く笑って口パクで
“ よ ろ し く ”
あぁ、恥ずかしいことした。
クスっと隣から笑った声が聞こえて
余計に顔が熱くなったきがした
そんな人気物な彼女を好きになるのに時間なんかかからなくて
気づけばもう、7ヶ月
片想い
桜はとっくに散って11月になっていた
「告白しようかな。」
ポロッと出た本音
放課後の教室に僕一人。
自分の声が響いて なんかヘンな感じ
立ち上がって
もう遠くなってしまったキミの席へと
近づいた。
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怠惰少女(プロフ) - 続編おめでとうございます!皆さんの作品はどれも素晴らしく、1人1人の登場人物の感情が繊細に伝わりました。素敵な作品をありがとうございます (2017年3月14日 18時) (レス) id: 3b0ab35ee3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:歌い手恋文企画 x他2人
作成日時:2017年3月1日 19時