59.3ing、気のせいじゃない ページ13
ー荒北sideー
「マジ信じらんねェ！あのバァカチャン！」
新開「靖友にしては頑張った方だな。」
東堂「にしても、もっと気に利いた言い方があっただろう。」
知らねェヨ！
つーか、上司やめねぇ？ってそんなに意味不明かァ？！
上司じゃなくてカノジョにってことだヨ、バァカ！
オレなりの必死の告白っつーヤツは全くAサンの胸には響かなくて。
すっげー恥ずかしかったのに。
マジ、オレの勇気を返せ、バァカ！
新開「もっと、こう…ストレートに言えば良かったじゃないか。」
「例えばァ？」
新開「うーん…。
付き合ってくれ…ってAさんに拒否権はないから！とか？」
「ムリムリ。つーか、普通、んな恥ずかしいこと言えねぇからァ。」
新開「うーん…。じゃぁ…
そんな顔、誰にでも見せてねぇよな？俺にしか見せんなよ。とか？」
「ワリィ。オメェがんなキャラだとは思わなかったァ。
もォ、オメェのアドバイスいらねぇわ。」
そりゃ、新開のツラでそのセリフは何となく様になる…気はする。
けど、オレが言ってみろ。
軽く脅迫だヨ。
つか、そもそもそんな恥ずかしいこたァ言えるか。
東堂「ならば、俺がスマートに格好良く告白する術を伝授…」
「いや、オメェも良いや。」
東堂「なにー？！」
たぶん。
この前のあれが“タイミング”っつーやつだったと思う。
この先、二度と伝えるチャンスなんて訪れねぇ気さえする。
「タイミング…逃しちまったかんなァ…。」
逃したっつーかAサンのせいだ。
アイツが流したりしやがったから…その先のイメージみてぇなもんが湧かなくて。
冗談っつーことで済ませちまった。
東堂「タイミングといえば…
おい、荒北。
恋の3ingを知ってるか？」
「ア？んだヨ、それ。」
東堂「タイミング、フィーリング、ハプニング。
この3つのingは恋の成就に必要不可欠な3つの要素で…」
オイオイ…。
やっぱり…。
電車が止まるっつーハプニングがあって、
なんとなく、匂いや波長が心地よくて、
言葉にしたくなった瞬間つーのが訪れた、
この前のあの日っつーのは…
「逃しちゃいけねぇ日だったんじゃナァイ？！」
こりゃァ、マジで…
絶好の告白の瞬間っつーのを逃しちまった気がする。
新開「ていうかさ。
靖友、いつの間に告白しようと思うほどAさんに惹かれたんだ？」
「………気付いたら…好きだったァ。」
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なのくさ - 泣きました。 夢小説で、なくなんて思わなかったですけど、とっても感動しました! (2019年7月29日 21時) (
レス) id: b643c5bfb9 (このIDを非表示/違反報告)
妄想系女子(。-∀-) - この小説読んで荒北好きになりました！会話文ばっかりじゃなくて、心情とかの表現も共感できて読んでいて本当にドキドキして面白かったです！もう、なんというか、ご馳走様です(ﾟ¬ﾟ*) (2018年9月30日 23時) (レス) id: 7100b370ac (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - るきさん» コメントありがとうございます。私には勿体なさすぎるお褒めの言葉、ありがとうございます。恥ずかしいくらい嬉しいです(笑)お楽しみ頂けたようで光栄です！こちらこそ、最後までご覧頂き、ありがとうございました。 (2016年7月16日 15時) (レス) id: ec48e3633d (このIDを非表示/違反報告)
るき - すごくキュンキュンしました。こんなにいい作品つくれるなんて。すごい、プロの小説家みたいです( ´ ▽ ` )ﾉほんとすごい、面白かった。ほんと幸せな気持ちになれましたありがとうです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2016年7月16日 14時) (レス) id: 12db367a59 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - Ａｋｋｉｙさん» こちらもコメントありがとうございます。原作要素はロードに乗ってるってことくらいですが、荒北さんならこんな社会人になってくれてるかな、なんて(笑)真面目な恋物語は苦手な私ですが、お楽しみ頂けたようで嬉しいです(^^) (2016年5月21日 21時) (レス) id: ec48e3633d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eye | 作成日時：2015年12月4日 21時
