D12:NEW! ページ13
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気まずい車内。カルロスとイヴィが空気を探っていたのにデュードが全部壊した。お喋りができるのは良いけどここは困ったものね。
まぁ、とにかく…よかった。みんな無事に帰って来れて。
「ベン、もう一度話してみたら？」
ベ「…あぁ。」
自信がなさそうに歩くベン。大丈夫かなぁ。
ジェ「ベン！舞踏会は今夜よ。ちょっと来て。スノー最後に確認があるからってママが呼んでた。」
「わかった。準備をしてすぐに向かうわ。」
しっかりするのよという意味を込めてベンの背中をトンと叩けば片手を上げて挨拶を返してきた。
「いけない！時間なくなっちゃう…！」
フェアリーゴッドマザーと最終確認で手間取ってもう開始間際だった。
「あ、ジェ…イ…」
廊下の先にジェイの姿を見つけたがロニーの姿も見つけ焦って影に隠れる。なんで隠れてるの私。
ジ「ロニーも今から行くのか？」
ロ「えぇ。」
ジ「じゃあ一緒に行くか。向かう先は一緒だし。」
どうですか？キャプテン様と戯けるジェイにロニーは笑ってそうね！と返して行ってしまった。
「1人で行くって言ってたのに…。」
せっかくのマルとベンの舞踏会。マルも戻ってきてくれたし、どうにか上手く行くかもって思ってたんだけどな…。
会場につけば主役登場前なのに既に盛り上がっていた。見たくないのに視界に入ってしまうジェイとロニー。とっても楽しそう。
ジ「スノー！」
ロ「こっちよ！」
2人は多分「そんな仲」じゃないってわかってる。だけどどうしても私の心の黒さが2人に手を振りかえそうとはしなかった。
ジ「あ、おい！」
ロ「気づかなかったのかな…？」
2人の姿が見えないように手すりから離れ壁に寄りかかりはぁ、とため息をついた。
「可愛くない、私…」
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作者名：ちくわ | 作成日時：2022年5月26日 15時
