D10 ページ11
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ギ「野郎ども!ご到着だぞ!」
ギルが声を張り上げると船上には活気があふれる。
ハ「ようこそ!」
ウ「待ってたよ!パーティーを始めよう。選択の余地はないよ。」
そう強く言い放ったウーマの目は憎しみに溢れている。
イ「スノー!」
ハ「おっとそいつは俺のもんだ。後でおいしくいただく。近づいたら王様の命はないぜ?」
ジ「いい加減にしろハリー!」
みんなが声をあげてもケラケラと笑うハリー。
ウーマの条件はベンと杖の交換。ベンを助けたいけれど杖をウーマに渡してしまったらオラドンが…。
マ「これは生きるか死ぬかの勝負。彼を返してもらう。相手になってあげる。」
ウ「宣戦布告のつもり?」
ハ「ナメるなよ?」
ウーマやハリーの言葉に海賊たちはどんどん士気を上げていく。人数もマルたちは到底敵わない。
ベ「待って!選ばなくていい。戦いもしないで。マル、こんなのダメだ。他に方法がある。ウーマ、チャンスを与える。話を聞くよ!」
ウ「王様がチャンスをくれるって?そんなのお断りよ。さぁ、選びな。杖を寄越すか、王様が海に落ちるか。」
ベンの言葉も虚しくマルとウーマは近づく。
ウ「待って。杖が本物か確かめたい。使ってみな。」
マ「昔から大袈裟な人。」
ベンが魚の餌になるよと脅されたマルはわかったわと言って振り返る。
マ「犬の声よ。人にもわかる言葉になれ。」
そう言って杖を振った先にはデュード。元々話せるけど…。
マ「話しなさい」
デュ「この服太って見える?ベーコンかクッキーはない?」
デュードが話したことに海賊たちは大笑い。なんとかベンは命拾いしたようだ。
マ「ベン、逃げて。ジェイ、急いでスノーを!」
ジ「任せろ」
海賊たちは杖に夢中でこちらを気にしていないようだ。
ジ「大丈夫か?」
「えぇ…でも…」
もう少しでハリーを説得できそうだと言おうとしたが時間がない、逃げろと急かすジェイ。
ジ「あれは偽物(フェイク)だ。」
「え?」
偽物ってどう言うこと!?なんて聞く暇もなく私の手を引いて歩くジェイ。
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作者名:ちくわ | 作成日時:2022年5月26日 15時