ディセンダント/ジェイ

D5 ページ6

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宿題も終わったし新しい本を借りようと部屋から出た時だった。


ロ「スノー！ねぇ！一緒に来て！」

「ロニー？行くってどこに…わっ！」

腕を掴まれどんどん廊下を進む。彼女のママはムーランだけあって力も強い。



ロ「ロスト島の2人のとこ！スノー仲良しでしょ？」

「イヴィは何度か話したことあるけどマルとは…ってねぇ！」


話したことないよと言おうとすればロニーの手はすでに彼女達の部屋のドアをノックしていた。


ロ「ハイ！私はロニー。ムーランの娘。」

イ「あら、スノー」


急に入ったロニーを2人は誰…？の表情で見つめた後イヴィがこちらに手を振ってきた。


それにしてもジェーンがこの部屋にいるのは驚いた。あんなに皆を怖がってたのに。


ロ「ジェーンの髪形すごく素敵。私たち仲良くないし頼みづらいけど私の髪形も変えて。」

マ「何で私が？」

ロ「50ドルあげる」


その声にイヴィが手芸用品買いたかったと声を上げアドバイスをする。意外とゲンキンね。そこはヴィランらしいっていうのかしら。


ロニーはどうやらマルみたいにかっこよくなりたいみたいで頼み込んでいる。


マルは終始「面倒くさい」を前面に出した顔で立ち上がると本のページをめくって呪文を唱える。


マ「ビックリドッキリ、髪形変われ。かっこよく。」


そう言ってロニーに向けた指をサッと動かすと…


「ロニー…あなたすっごく素敵よ！」


イ「分かるわ。頭にモップを乗せてるみたい。もう少し切って…」


イヴィの独特な表現に頭にはてなが浮かんだ。モップ…？この髪型すごく素敵だと思うんだけど…


ロ「ううん、いいの！気に入った！」


いつもロニーの笑顔は爽やかで素敵だけど今日は一段と輝いて見える。


あとは…と鏡を見たロニーはなんとスカートを破り出した。


「そんなことしたらママに怒られない？」


マ「いい調子」


それを見たジェーンまでスカートを破ってしまった。(ママに怒られる！って言ってたけど)


そんな2人を見てか、さっきまで仏頂面だったマルが笑ってる…可愛い。とにかく可愛い。


じっと見つめているとマルがこちらを見る。


マ「あなたもやる？えっと…」

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