ディセンダント/ジェイ

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たくさんの花火とともに盛大な音楽が流れる庭園。


みんなそれぞれダンスを踊ったりおしゃべりをしたり楽しく過ごしている。



ダ「スノー！本当にありがとう。イヴィにもなんとか許してもらえたよ。」


「ダグがちゃんと謝ったからよ。これからはあんなこと絶対しないでね。」


もう小さい頃とは違うんだからしっかりして！と背中を叩けば幼馴染の「お姉さん」は怖いなぁ何て笑うダグ。…同い年よ！



ダ「それよりスノーは踊らないの？こんな羽目を外せるチャンスなかなかないと思うけど。」



「あー…私はまだいいわ。あ、ダグ！イヴィがあそこにいるわ！」



マルとちょうど別れたような感じ。ダグにチャンスだよ！と伝えれば拳を握りしめ行ってくる！と歩き出した。



「はぁ…みんな羨ましい。」


ステップさえまともにできるか分からない私はみんなのところに混ざったら邪魔しちゃうだけ。もう少し雰囲気を楽しんだら寮に戻ろう。




ジ「やぁ、お嬢さん？お相手をお願いしても？」


「ジェイ！…ごめんなさい。私…その…」



ジ「カルロスから聞いた。大丈夫。こっちでゆっくり練習しよう。」



そう言いながら手を引いてゆっくり歩くジェイは初めて会った時とはまるで違っていてなんだか…



「王子様みたい…」


ジ「え？」


「ううん！なんでもない！」


会場の音楽で声が届いていなくてよかった。



少しみんなの輪から離れた木陰でジェイが止まる。ここなら大丈夫だろ？と笑う彼はとってもキラキラしていて胸が苦しい。


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