D2 ページ3
.
過ぎたことなんて笑い合う2人はとってもとっても怖い。
ベ「さてと、案内を始めるよ!」
「あ、ベン!ちょっと…!」
早く戻りなさいって言われてるよなんて言おうとすれば楽しそうに案内を始めるもんだからあまり強く遮れなかった。
ジ「お嬢さん、お先にどうぞ。」
「あ、いえ。お客様ですからあなたが先にどうぞ。」
ぼーっとしていればさっきの逞しい子が声をかけてくる。レディーファーストの精神はロスト島でもあるのかな?案外悪い人じゃなさそうなんて思う私は平和ボケしてるのかな?
校舎の中に入れば珍しいロスト島の子達をジロジロ見る生徒たち。オラドン高校の生徒としてあまり失礼な態度をとってほしくないんだけど。「お行儀良くしなさい」っていつも言われてるのに。
ベ「ダグ!ダグ来てくれ!」
階段をのんびり降りてきたダグを見つけるとベンは急いで駆け寄る。
ベ「こちらダグ。時間割や寮の事はダグに教えてもらって。じゃあまた後で。何かわからないことがあったらいつでも」
オ「ダグに聞いて。」
紫色の髪の子と不自然に笑い合うオードリー。うわぁ、ピリピリしてる。
「あ!ベン!明日の予定について打ち合わせがあるって伝えてほしいって言われてたの!」
オ「あら、じゃあ戻らないと!」
ベンに伝えたけれど間に入って返事をするオードリー。いつものことだけど思わず苦笑い。
どんどん引っ張られていくベンもこちらを見て困った表情をするから構わないよという意味を込めて手を振る。
「じゃあダグ、後お願いね!」
ダ「あぁ、まかせてよ。」
ベンに伝言もしたし部屋でゆっくりしようと踵を返した時だった。
イ「ねぇ!その…さっきはありがとう。あとママのことも…えっと…」
「気にしないで。こちらこそごめんなさい。オードリー、ここの女の子にもみんなあんな感じだから。それとママたちのことはママたちで。私はスノーよろしくね。」
イ「…ありがとう!私はイヴィよ。よろしく。」
とっても可愛い笑顔を見せてくれた青色の髪の子はイヴィと言うらしい。
これからみんながなるべく楽しくここの生活を送ることができればいいな。
ベンの最初のお仕事が上手くいくように私も出来るだけお手伝いしなくちゃ。問題は山積みそうだけど…
部屋を見に行こう!と歩き出す4人の背中を見てまたため息をついた。
「…っ?!」
逞しい子がこちらを振り返ってウィンクをする。
「あれも…ヴィランの挨拶?」
46人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちくわ(プロフ) - 星羅さん» コメントありがとうございます!2ですが近日公開予定です。今暫くお待ちください! (2022年5月26日 15時) (レス) id: 51fb906a7a (このIDを非表示/違反報告)
星羅 - 早く2が見たいです‼️ (2022年5月22日 8時) (レス) @page26 id: 52a22f2390 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ(プロフ) - トッケビの嫁さん» コメントありがとうございます!4制作決定の噂を聞いて2を作らねばと見返していますがややこしい展開しか思いつかず現在模索中です。今暫くお待ちください(涙) (2022年5月16日 10時) (レス) id: 51fb906a7a (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ(プロフ) - ティラミスさん» コメントありがとうございます!4制作決定のお話を見て2急いで作らねばと思い再度見返していますが2は更に2人の仲が難しくなってしまいそうな展開しか思いつかず現在模索中です。もう暫くお待ちください(涙) (2022年5月16日 10時) (レス) id: 51fb906a7a (このIDを非表示/違反報告)
トッケビの嫁(プロフ) - 続きを是非!! (2022年2月22日 9時) (レス) @page26 id: 995da72876 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちくわ | 作成日時:2021年9月20日 0時