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ベ「スノー!大丈夫?」
「えぇ…ありがとう。」
ジェイを止めたベンは倒れて尻餅をついた私を起こしてくれる。
チャドが急に倒れてオードリーたちは輪を作る。イヴィのせい!なんて言葉が聞こえてくるけどあんな酷い言葉を言われて怒らない方がおかしい。
イ「行こう」
イヴィはマルの手を引いて会場から出て行こうとする。
ベ「待って!」
ベンの声かけも虚しくジェイもカルロスも2人と一緒に会場を後にする。
「ジェイ…」
こちらを一度振り返ったジェイは怒っているけれど困惑したような表情を見せそのまま去ってしまった。
国王「恐れていた事態だ」
ベ「彼らは悪くない!」
国王「悪いのは…お前だ」
国王にそう告げられたベンは酷くショックな顔をする。女王を見つめても国王と共に会場を去ってしまった。
次々に会場を後にするみんな。冷たい目をベンに向ける。
「こんなのって…。」
酷い。本当に酷い。ヴィランズの教えはあるかもしれないけれど4人はここに来て確実に変わっていたのに。
勝手な偏見で物事を捉えて次々に悪口を言うなんて。
私は目の前のベンの前に行き手を取る。俯いた顔を上げこちらを見る彼はいつも溌剌として輝いている目を悲しみに染めていた。
「ベン。あなたは悪くない。もちろんマルたちも。でもここにいるのはあまり良くなさそう。」
ベ「っ…あぁ。そうみたい。」
私は力なく笑ったベンの手を引いて会場から離すように歩き始める。ママの方を見れば頷いてくれた。
ママってばやっぱりお見通し。
「まずはマルたちに会いに行こう。なんとか出来る。なんとか。」
ベ「…ねぇスノー。」
歩みを止めたベンを振り返る。とても不安そうな顔だ。
ベ「時々僕は自分が誰なのか、何をしたいのかわからなくなるんだ。ただ父さんと母さんの間に生まれたから王になることが決まっていて…やってきたこと全て決められたもので。」
ゆっくりと話し出したベンの気持ちに心が苦しくなる。いつも笑顔でいることだってきっと国王や女王の教えでこんな風に弱音を吐くこともあまりよく受け取られなかっただろうなって。
ベ「これが初めてだったんだ。ずっと考えてて…成功させたらもっといい未来が開けたはずなのに。やっぱり父さんと母さんのいう事を聞くべきだったんだよね。」
はは…とまた無理やり笑うベン。…違う。それは違うよ。
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ちくわ(プロフ) - 星羅さん» コメントありがとうございます!2ですが近日公開予定です。今暫くお待ちください! (2022年5月26日 15時) (レス) id: 51fb906a7a (このIDを非表示/違反報告)
星羅 - 早く2が見たいです‼️ (2022年5月22日 8時) (レス) @page26 id: 52a22f2390 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ(プロフ) - トッケビの嫁さん» コメントありがとうございます!4制作決定の噂を聞いて2を作らねばと見返していますがややこしい展開しか思いつかず現在模索中です。今暫くお待ちください(涙) (2022年5月16日 10時) (レス) id: 51fb906a7a (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ(プロフ) - ティラミスさん» コメントありがとうございます!4制作決定のお話を見て2急いで作らねばと思い再度見返していますが2は更に2人の仲が難しくなってしまいそうな展開しか思いつかず現在模索中です。もう暫くお待ちください(涙) (2022年5月16日 10時) (レス) id: 51fb906a7a (このIDを非表示/違反報告)
トッケビの嫁(プロフ) - 続きを是非!! (2022年2月22日 9時) (レス) @page26 id: 995da72876 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちくわ | 作成日時:2021年9月20日 0時