運命の足し算 (ページ2)

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『今から一番最初に肩にぶつかった男と私寝るから』

咄嗟にでた言葉

自分でもちょっとびっくりしてる

SH「はは、お前にはできないよ」

私を小バカにした笑みを浮かべるシヒョン

私にできないとでも思っているのだろうか

覚悟を決めて席を立った

『ぎゃっ！』

席を立った瞬間4、50代くらいのおじさんと肩がぶつかりそうになって思わずのけぞった

SH「ほらバカなことしてないで帰ろうぜ」

鼻で笑いながら私の肩に手を回してくるシヒョン

このまま帰ったら同じことの繰り返し

あいつの思うツボだ

『離して！』

もうこの際こいつに復讐できるなら肩にぶつかる相手は誰でもいい

そう思いシヒョンの手を払い除けて一歩踏み出そうとすると

ドンッ

？「あ、すいません」

誰かにぶつかられた

声は間違いなく男だ

『私と寝ませんか？』

意を決してそう聞くとしばらく沈黙

そりゃそうだよね

不審者だもんねこんなの

そう思い諦めの色が滲んできたとき

？「…いいですよ」

頭上からそうはっきりと聞こえて顔を上げた

顔を上げた瞬間私は固まった

だってぶつかった男の人はものすんごくイケメンだったんだから