検索窓
今日:2 hit、昨日:11 hit、合計:17,089 hit

【母親】と父親。 ページ9

『わーったよ。今日はお休み!多分今日はでかい事件とかないだろうから。』

「やったー!」


やれやれ、上手く言いくるめられてしまった。

後ろでは早速、我が子と結託してたSeleverがチラリと見えた。

全く、こういうときだけ仲がいいんだから。


『……家で面倒見るのも無理があるな。』


子ども六人と私だけにしたとしても、狭すぎる。

元々は一人暮らしを想定して建てたから、全てがお一人様サイズ。

食器も必要最低限しかないからご飯も大変。


「あ、そっか。こっちのママは家を改装してないんだ。」

『ちっちゃい掘っ立て小屋だ。』

「Aちゃん、良かったらうちに居ても構わないわよ?」


気を利かせてSarventeが申し出てくれた。

こんな大人数を泊めるなんて、負担でしかないだろう。

最悪、私だけ洞穴で寝る覚悟もあるし、せっかくのご厚意だけど断ろう。


『いや、大丈夫だ。流石にこれ以上お邪魔になるのも気が引ける。それにRuvは反対するだろう?』


あのSarventeに常時ひっついてる狂犬のことだ。そうやすやすと泊まらしてくれるわけがない。


「俺は構わないが。」

『え?』

「俺達の孫……も居ることだし、俺にも責任はある。」


おっと。ここで正義感の強さを出してくるか。

何故今、ここで優しくなった。いつもみたいに追い出すくらいの勢いで断ってくれるかと思ったのに。


「そうね。じゃあ私からの【お願い】よ。今日はここに泊まってください。」

『……考えたなぁ。分かりました。そのお願い、聞き入れましょう。』


本当によく考えたな。私が神様だってことを利用して、断れない【お願い】として頼んできた。

コクロウサマは神様。だから民の願いは叶えるまでを見送るのが仕事なのを上手く使われてしまった。

だから私には、その願いを叶えるまで見送る義務がある。しかしその願いは私なくして決して叶わない。

してやられた。


「やったー!」

「パパは?」


そうだ、父親はどうする。

SeleverとVictorは居れたとしても、Garcelloはれっきとした社会人。

いつ帰ってしまうかも分からない子ども達を理由に仕事を休めるなんてことは出来ないだろう。


「あー、他の俺でもそいつはGarcelloってことには変わりないんだ。ちゃんと責任をとって面倒見る。」

『本当に、無理しなくてもいいんだよ?』

「本当に構わない。何より、有給が余っていたから安心しろ。」

『……有給ってのはよく分からないけど信じるよ?』

「ああ。」

【母親】と鬼ごっこ。→←【コクロウサマ】と疲れ。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (36 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
39人がお気に入り
設定タグ:FNF , FridayNightFunkin
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

おげげいげ(プロフ) - 無名さん» 待たせてしまい、申し訳ありませんでした! (2021年10月11日 15時) (レス) id: 2c07cc7f92 (このIDを非表示/違反報告)
無名 - 復活おめでとうございます!ワ-イ (2021年10月10日 17時) (レス) id: 776fdad7d6 (このIDを非表示/違反報告)
ヘル - おう…気を付けてー! (2021年9月20日 0時) (レス) id: efcdee336a (このIDを非表示/違反報告)
たっくぅ - 楽しみだぜ ゲヘヘヘヘ (2021年9月17日 22時) (レス) id: b647fd1089 (このIDを非表示/違反報告)
ヘル - さあこっからどうなるのか…楽しみですねぇ…フフフ (2021年9月13日 18時) (レス) id: 39d77ce8e1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おげげいげ | 作成日時:2021年9月8日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。