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【母親】とおやすみ。 ページ25

「んー……」

『眠いか?』


瞬きをしたり、目をこする動作からどうやら眠いと思ってると推測する。

他の子も含め、大人達も少し眠たそうだ。

時計はとっくに九時半を指していて、早く眠らせなければと思った。


『Sarventeちゃん、布団は……』

「来客用が一応あるからそっちでお願いするわ。」

床にカーペットを敷いて、その上に布団を運んでいく。


「A……俺にやれることはないか?」

『急にどうしたんだ。……ま、いいわ。じゃあ枕運んでー。』


枕をぽいと投げ渡す。

ちょっと埃っぽいため、時々布団は窓から叩いて、多少はましにしてから再度渡す。


それにしても、あのGarcelloがあれだけ働くとはどういう風の吹き回しなのだろうか。

まあ、分かってくれたのならいいかと思って、あえてこれ以上は深く探らないようにした。

向こうではてきぱきと敷布団を敷くVictorと、それを見様見真似でやるSeleverがいた。

隅にはうつらうつらと船を漕ぎ始める子も数名いたので、急いで終わらせた。


本当に何から何まで申し訳ない。

Sarventeちゃんにも、なんだかんだでRuvにもかなり迷惑をかけた。

これは物にして返そうにも返せないし、親友だから大丈夫なんて図々しすぎる。

後のことなんて考えたって仕方ないが、まずは目の前のことを済ませてから考えよう。



皆は布団にもぐってすぐ寝ついた。

相当疲れていたようだ。

十分も経たずに寝てしまったので、楽といっちゃー楽だ。



『……結局はかわいい我が子の為ならえんやこら、だったな。』

「クソガキもいたけどな。」


水を差すような一言を発したSeleverも、顔は誇らしげであった。

Seleverは父親、兄、子供の三面を今回務めていたから大変であったろう。

それなのに沢山手伝ってくれたのには感謝しかない。


Garcelloもいつもはだらしないが、あれは正しく父の顔だった。

優しく見守る姿も、子供第一な姿勢もかなり高評価だ。

現に今日一日は一本もタバコを吸っていない。


それでも、今回のMVPは間違いなくVictorだろう。

料理も、子供の相手も、その他家事にも全て手伝ってくれた。

間違いなく、皆等しく助けられた。

流石、任せて正解だったよ。


『さあて、もうそろそろ私達も寝るかね。』

「そうね。私とRuvは部屋に戻らせてもらうわ。おやすみなさい。」

『おやすみ。……お前はこっちだ。』

「チクショウ。」


さらっとついていこうとするSeleverの腕を強めに引っ張る。

何が畜生だ。

消えてく。→←【ある娘】の苛立ち。



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おげげいげ(プロフ) - 無名さん» 待たせてしまい、申し訳ありませんでした! (2021年10月11日 15時) (レス) id: 2c07cc7f92 (このIDを非表示/違反報告)
無名 - 復活おめでとうございます!ワ-イ (2021年10月10日 17時) (レス) id: 776fdad7d6 (このIDを非表示/違反報告)
ヘル - おう…気を付けてー! (2021年9月20日 0時) (レス) id: efcdee336a (このIDを非表示/違反報告)
たっくぅ - 楽しみだぜ ゲヘヘヘヘ (2021年9月17日 22時) (レス) id: b647fd1089 (このIDを非表示/違反報告)
ヘル - さあこっからどうなるのか…楽しみですねぇ…フフフ (2021年9月13日 18時) (レス) id: 39d77ce8e1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おげげいげ | 作成日時:2021年9月8日 20時

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