誰かこのめんどくさいトカゲをどーにかして………… ページ31
『ビル。危なかったらすぐにボクから離れるんだよ?』
ビル「…………」コクッ
『ん。良い子。』
さて、ビルへの話も済んだし。このめんどくさいトカゲを抑えるか。
ブライト博士が戦える人を呼んできてくれるだろう。
ま、要は時間稼ぎが出来たら、ちょっとでも足止め出来たら万々歳かな?
『…………あのねぇ、戦いにおいてストレートな攻撃はほぼ通用しないよ?特にボクみたいな手練れはね。』
アベルもそうだったけど、かなりストレートな攻撃が多いから結構見切りが出来ちゃうんだよね。
『ねぇ、もうちょっと変化球にしてみたら?』
クソトカゲ「誰が小娘の戯れ言をしっかり聞くと思うか。」
『ボクからのアドバイスはしっかり聞いといたほうが得だと思うんだけどなぁ。』
だって、ちょっと後ろに下がったら尻尾が飛んでくるからジャンプなりしゃがむなりすれば避けられるし、どっちかの前足に重心が傾いたら重心を架けた足の逆の足で踏みつけようとするからちょっと前や後ろに動けば避けられる。
正直、単純すぎる。
今までの人が弱くて、んで簡単に殺せる。それで自分が強いんだって思い込む。
一番引っ掛かりやすい、堕落していくだけの罠だ。
だったら……………
『だったら、アベルのほうが戦いにおいての心構えを、態度をちゃんと知ってたな。』
クソトカゲ「その言葉、地獄で悔いるがいい。」
ほうら、次は踏みつけてくるぞ。
『だからねぇ。ストレートな攻撃は通用しないんだってば。』
ふらりと踊るように前に出る。
普通なら敵に無計画で突っ込むのは愚策だ。
だけど、それが時に武器となる。
思考の穴となる。
『生憎、やられてばっかりな受け身なかわいこちゃんじゃないんすわ。』
そのまま、くるりと側転をして、クソトカゲの顎を思いっきり蹴りあげた。
クソトカゲ「グッ…………」
『人を恨み、文句を言う暇がありゃ、その大嫌いな人間が敵わないくらい強くなれば良かったのに。』
そのまま着地して、飛び上がる。
『たった一秒の怯みでも、真の戦士ならば、その隙すら逃さないんだよ。』
クソトカゲの脳天に踵落としを食らわす。
ドガッと地面が少し凹む。
『…………!そろそろボクもお役御免かな?じゃあね、自惚れ屋さん。』
足音がする。それも沢山の。
おそらく、ブライト博士が応援を呼んでくれたんだろう。
『じゃ、またキミが脱走したときにでもまた戦おう。』
そういって、笑ってやった。
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零 - いや〜おもろ(☺️🤣)マジありがとですわ続編ちょうだい。 (10月18日 19時) (レス) @page46 id: 2ce34b34de (このIDを非表示/違反報告)
ソング - 笑いすぎて母親から冷たい目で見られてるんですけどどうしてくれるんですか?続きください (2022年7月2日 18時) (レス) @page1 id: 4533c3e36a (このIDを非表示/違反報告)
暇なバナナぬん - 途中で笑いすぎて復帰崩壊&兄に変な目で見られたww (2021年10月17日 12時) (レス) @page46 id: 2ce3047e1b (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - つ、続きをください。お願いします😭✨バリ面白くて何回も読み直してます。 (2021年10月8日 7時) (レス) @page46 id: caf70309bf (このIDを非表示/違反報告)
紺 - 面白い 中途半端なところで終ってて草 まあ面白いから許す! (2021年9月24日 21時) (レス) @page46 id: b406379d0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:デルタ | 作成日時:2020年9月18日 22時