非リアヲタク、就職したら人外に好かれた案件【SCP】

プロッコリ（（殴プロローグ ページ2

これは本当に突然の出来事だった。

部屋で推し事(推しに貢ぐ、推しの画像を拝む)をしてたら、マイマミーがかなり焦った声で、
「A！A！早く降りて来て！早く！早く！」
と、叫んでいた。

何事か、と思いながら『うぃーっす…』と、間延びした返事をして、部屋をでた。

このとき、だっさいパーカーと黒いスウェットの完全なる部屋着で降りて行ったことを後悔している。

どうせならオシャレすればよかった←

顔をくしゃくしゃに歪めたマミーと、おろおろと狼狽えるグランパの視線の先を見ると、明らかに偉そうな、身なりのいいおじさまがいた。

「貴方が紅坂A様ですか？」

動揺しつつも、
『は、はいぃ…』
と、返事をする。

そうすると、おじさまはにっこり笑って、
「貴方様が紅坂A様ですね。内閣から参りました。■■■と申します。突然ですが、貴方様には、アメリカへ行って頂き、とある財団に勤めて頂きます。」

『は、はぁ…』

「では、一週間後。貴方様をお迎えに参りますので、それまでにアメリカへ行く準備をしてください。渡航費は此方で全額負担致しますので…。」

と、言い残し去っていった。

マミーはこの世の終わりのような顔をして、グランパは「ごめんなぁ、お国には逆らえなかった。」と、ボクを抱いて謝ってきた。



なんでよりによってボクなんだろ。

もうちょっといい人いたんじゃない？

てか、とある財団ってやばくね？

どこよ。マジで。

名前くらい教えろよ。



疑問は残りつつも、着々と日は残酷に過ぎていった。

ああ、こうなるんだったらジャパニーズアオハルしとくんだったわ…←←

いざ！アメリカへ！ﾄｳｯ！→←せってー！

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