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「悩んでる顔してる」
ドキッとした。じっと見詰められて、心の底を見透かされているのかって。
「ナギのことを知ってから君達の関係が前よりギクシャクしてるのは皆気付いてる。ナギもね、本当はずっと君の事気にしてる。けど一人で此処に来れないから、だからきっと俺を誘ったんだよ」
チラッも凪の方を見れば、今度は足に重りをつけて筋トレを始めていた。そういえばまだ今日は目が合っていない。よく考えたら電話はちょくちょくしていても、こうしてゆっくり会うことは久しぶりだ。なんせお互い一緒に居ると色々とややこしいから。
「舘さん、ごめんなさい。気を遣わせてますよね」
私がこんなんだから、きっと皆困ってる。
凪は凪のままだから、今の凪も受け入れてるつもりだけど、どこか腫物を扱ってる感じ。
「強くなるしかないよ。ナギも乗り越えようとしてる。俺達も一緒に乗り越えていかなきゃね」
「……はい」
そうなんだよね。誰よりも辛いのは凪だし、ハンデだって背負ってるんだ。それでも凪はこの世界へ戻ると決めて頑張ってるんだから私も凪を支えてサポートしなきゃ。
「ね、それいつまで皮剥くつもり？」
「え？ ん？ うわわっ」
考えことをしながらの調理は危険。隣でやれやれと呆れられてしまった。
しゅんとしながらも、もう一度包丁を握ろうとしたら手を滑らせてしまう。
「あ、大丈夫っ？」
もう少しで舘さんの足に当たるかもしれなかった。しっかりしろ私！！ と自分に怒りながら屈むと、スっと目の前が暗くなった。
前を見れば同じ目線に舘さんの顔があって、「Aちゃんこそ大丈夫？」と訊き返されてしまった。
「私は大丈夫です」
「良かった。俺も大丈夫だから。怪我がなくて良かった」
大きな舘さんの手が私に伸びてきて、髪に触れる。
「そういえばずっと思ってたけど髪伸びたね」
「あ、そういえば……」
暫く切ってなかったかも。視界の隅に舘さんが私の髪を一束摘みくにくにしてる。言葉を発することなく、優しく微笑まれてる。
な、なんか……恥ずかしい。
「ふふ、照れちゃって可愛いね」
「んがっ、だ、舘さん飲んで来たんですかっ？」
「いいや。なんで？」
「だって、かわ、可愛いとか……」
「可愛いから可愛いって正直に言ってるだけだよ。そうやって慌ててるのも可愛いしね」
「うわわっ」
「しー」
うぐっと口を押さえる。別に悪いことをしてるわけじゃないのに、何故か雰囲気がそう思わせてきた。
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ゆきんこ(プロフ) - setohuuさん» コメントありがとうございます😌 終わりました。先程全員エンドを書き上げました。最後まで楽しんで頂けたら幸いです😊 (2023年1月25日 22時) (
レス) id: a30efcea94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます😌 終わりました。書き上げてきました。長く読んでくださりありがとうございました😊最後まで楽しんでください！ (2023年1月25日 22時) (レス) id: a30efcea94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - シキさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけて嬉しいです。時間かけりましたがやっと全員エンドを書き上げる先程公開したので良ければ最後まで楽しんでください！ (2023年1月25日 22時) (レス) id: a30efcea94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ゆめさん» コメントありがとうございました！ワクワクしてもらえて良かったです😊全員オチなんとか書き上げることができました😊良ければ最後まで楽しんでいってください！ (2023年1月25日 22時) (レス) id: a30efcea94 (このIDを非表示/違反報告)
setohuu(プロフ) - とうとう終わってしまうのですね🥹寂しいですが、全員分のENDを読めるなんて、とっても楽しみです！ここまでも、毎回次が気になってわくわくしながら読んでました！！更新いつでも待ってます。 (2023年1月21日 17時) (レス) id: 73c4318aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2022年12月11日 22時
