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「全然」
「チッ、即答かよ」
「ええ、舌打ちされたぁ」
「可愛くねぇ」
「渡辺君が寂しいんじゃないですか？」
そういえば渡辺君は誰かと寝るの嫌だって以前言ってなかったか？
でも向井君が渡辺君にくっついても嫌がる素振りは無い……そっか。
「向井君が大好きなんですね」
「……なんの話しだよ？ つうかちゃんと肩まで入れよ」
上から見下ろす渡辺君がお母さんのように布団を上げてくれた。ふふふ、と笑っていれば早く寝ろと怒られたけど全然怖くない。
少しずつこうして距離が近くなれて嬉しい反面、もうすぐこういうちょっとした時間も一緒に居られなくなるんだと思うとやっぱり少し淋しい。
そんな事を思いながら瞼を閉じたら、私よりも先に渡辺君の寝息が聞こえてきた。むくりと起き上がって少しだけ寝顔を拝見。綺麗な顔だな。
優しいのか、冷たいのかハッキリしてくださいねと頬をつついて私も寝る事にする。
・
急遽今日の仕事には来なくて良いとマネージャーさんから連絡があった。理由を聞くと、凪が調子が良いということで雑誌の撮影に復帰するからだとか。電話越しにそう聞いて嬉しいはずなのに、「わかりました」と言う声は低くなってしまった。
そこへタイミング悪く凪から「”今日はゆっくり休んでろ”」なんてメッセージが来て、そのメッセージを受け取ってからずっと返信出来ずにいる。
「部屋の掃除しようかな」
ずっと舞台とそれ以外の仕事が立て込んでいたからしっかりと部屋の掃除は出来ていなかったし、突然出来た休みに何をすればいいか思い浮かばなかったから、とりあえず掃除と洗濯。
布団カバーも洗っちゃえ。太陽も元気いっぱいだから今日は外に干そう。
たまには手の込んだ料理でもしようか。あ、でもまともな材料がないからまずは買い出しだね。
なんてこの生活をする前の私ならそれが日常だったのに、急にぽかんと胸に穴が開いたような気がした。
こうやって凪がどんどん復帰していく毎に私は本来の自分の姿に戻っていかなくちゃいけないんだ。
「……忘れちゃったよ」
女の子の私って、どんな人だったっけ？
一年くらいしか凪の代わりをしていないのに、すごく濃厚な日々のせいで私は私を忘れかけていた。
時間を持て余す。暇すぎて、深澤君が置いて行ったパズルなんかしちゃったりして。
今度家に来たら、じゃーん！と完成した物を見せてやるんだ。
「…………今度、なんてあるのかな？」
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ゆきんこ(プロフ) - setohuuさん» コメントありがとうございます😌 終わりました。先程全員エンドを書き上げました。最後まで楽しんで頂けたら幸いです😊 (2023年1月25日 22時) (
レス) id: a30efcea94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます😌 終わりました。書き上げてきました。長く読んでくださりありがとうございました😊最後まで楽しんでください！ (2023年1月25日 22時) (レス) id: a30efcea94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - シキさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけて嬉しいです。時間かけりましたがやっと全員エンドを書き上げる先程公開したので良ければ最後まで楽しんでください！ (2023年1月25日 22時) (レス) id: a30efcea94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ゆめさん» コメントありがとうございました！ワクワクしてもらえて良かったです😊全員オチなんとか書き上げることができました😊良ければ最後まで楽しんでいってください！ (2023年1月25日 22時) (レス) id: a30efcea94 (このIDを非表示/違反報告)
setohuu(プロフ) - とうとう終わってしまうのですね🥹寂しいですが、全員分のENDを読めるなんて、とっても楽しみです！ここまでも、毎回次が気になってわくわくしながら読んでました！！更新いつでも待ってます。 (2023年1月21日 17時) (レス) id: 73c4318aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2022年12月11日 22時
