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「はいかんぱーい！」
掛け声にグラスを三人でコツンとすると、向井君と目黒君は一気にググッとビールを飲んでいく。まあ、男らしい。
その様子を見てから私もチビっと飲んだ。
「そういやお酒一緒に飲むの初めてやな？」
「そう、だっけ？」
「あんまり得意じゃないんだっけ？」
「ううん、そんなことはないよ」
苦手ではないけど得意でもないと言えば、無理に飲まなくていいからと肩を叩かれた。
そう言う目黒君はあまり酔わないタイプらしい。
「そういや前は月一で食事会してたんやけどなぁ」
選んだ店は焼肉屋さんで、運ばれて来たお肉を焼いてくれるのは向井君。ジュージューと焼けたタンを私や目黒君のお皿に入れてくれる。
「そうなの？」
「うん。ラウールがな、そうしようって」
「へえ。楽しそうだね」
個室だから気を遣わずに話せて、いつもよりはお酒が進む。
グビっと飲むと喉に少し苦味が広がって、でもそれが今は気分的にちょうど良かった。
「そういやナギ君はあんまり得意じゃないよね。一杯は飲むけど、その一杯をチビチビ飲んでる印象」
「せやなぁ。んで皆の話を黙った聞いてんねんな」
あ、タン美味しい。目黒君野菜食べてないなぁ、黙ってサラダを差し出した。
「ん、ありがとう」と食べてくれて良かった。
「ナギは話す方より聞く方だもんね」
「家でもそうなん？ あ、空になったけど次なに飲む？」
「次も同じので」と言えば、扉を開けて店員さんを捕まえると注文をする。
「だいたいそうかな。お喋りになるのは…………皆の話してる時くらい」
「……俺ら？」
嬉しそうに笑う凪を思い出した。まだ実家暮らしだった頃、その日あった事をニコニコと話してた。その内容の殆どがメンバーとの出来事で、というか彼ら以外の事はほほ聞かなかった。
「ふふ、うん。大好きなんだよね、昔から皆のこと」
「「…………」」
＿＿カシャ
「ん？」
前を見れば向井君が携帯をこちらに向けて笑っていて、首を傾げる私を見てニッと口角を上げた。
「今、ええ顔しとった。惜しいことしたな、カメラ持って来とけば良かった」
「え、撮ったのー！？」
「可愛ええよ見る？」
「嫌です！消して！」
「俺に見せてこーじ」
「見せなくていい！」
「いややー消さへーん！」
なんだこのやり取りは、と思いながら向井君の携帯を奪い合う私達。普段と何も変わらないやり取りに、曇りっぱなしだった気持ちが少しだけ晴れていく。
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ゆきんこ(プロフ) - setohuuさん» コメントありがとうございます😌 終わりました。先程全員エンドを書き上げました。最後まで楽しんで頂けたら幸いです😊 (2023年1月25日 22時) (
レス) id: a30efcea94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます😌 終わりました。書き上げてきました。長く読んでくださりありがとうございました😊最後まで楽しんでください！ (2023年1月25日 22時) (レス) id: a30efcea94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - シキさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけて嬉しいです。時間かけりましたがやっと全員エンドを書き上げる先程公開したので良ければ最後まで楽しんでください！ (2023年1月25日 22時) (レス) id: a30efcea94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ゆめさん» コメントありがとうございました！ワクワクしてもらえて良かったです😊全員オチなんとか書き上げることができました😊良ければ最後まで楽しんでいってください！ (2023年1月25日 22時) (レス) id: a30efcea94 (このIDを非表示/違反報告)
setohuu(プロフ) - とうとう終わってしまうのですね🥹寂しいですが、全員分のENDを読めるなんて、とっても楽しみです！ここまでも、毎回次が気になってわくわくしながら読んでました！！更新いつでも待ってます。 (2023年1月21日 17時) (レス) id: 73c4318aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2022年12月11日 22時
