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「理由は聞かないけど、喧嘩してると仕事にも差し支えるって照たちも分かるだろ。大人なんだから仲直りしたらどう」
「「喧嘩してない」」
「息ピッタリ。てことでさっさと帰って？ 俺まだ片付けもあるし、やることいっぱいあるから」
「え、ちょっ……」
荷物を渡され、そのまま背中を押して外へ追いやられる。
「仲直りちゃんてしてね？ 明日もその雰囲気のままなら明日は俺ん家泊めるよ。いい？」
口元は笑っていても、岩本くんを見上げる目は笑っているように見えず、でも岩本くんも負けじとグッと目に力を入れて「また明日ね」と、私の手首を掴んで歩き出す。
慌てて舘さんに「お邪魔しました！」と手を振った。
岩本くんの家に着いても気まずさは解消されず、玄関の棚に置いてる鍵置きにカタンと鍵を置く音にすらビクッと反応してしまう。
普段は目の前の逞しすぎる背中を見てホッとするのに、こういう時はちょっと不安になる。
「今日はトレーニング休みね」
「えっ、でも」
「身体を休める事も大事だから。それに手も腰も痛めたんでしょ？」
やっとこっちを見てくれたのは良かったけど、視線は合わせてくれない。
「大丈夫です。渡辺くんが手当してくれたから。ほら」
なんか少しムッとして、見せつけるみたいに掌を岩本くんに見せれば、剥き出しの額にピキっと筋が通った。
「ふぅん。良かったじゃん。あの翔太とも仲良くなれたんだ。最初は否定的だった相手に気を許すの早くない？」
「……だって、メンバーだから」
「下心あるかもって思わないの？」
グッと唇を噛む。
「もしかして阿部にもなんか言われた？ あと翔太も、まさか舘さんも？」
「……言われてないです」
阿部くんには言われたけど、それを正直に話す義理もない。
「……そう。とにかく今日は休みね。あとどうする。本当に家帰るなら、っ」
どしうてか悲しくなって、何か責められている気分になった私はボロボロと涙を流した。ギョッとした顔の岩本くんを一度睨んで、「帰りますっ」と彼の横を抜けようとしたけど叶わなかった。だってその岩本くんに私は後ろから抱きしめられているから。
「俺、ダサいね。本当はあんなことが言いたいわけでも帰らせたいわけでない。誰よりも近くに居ても、誰よりも遠い気がして苦しくなった」
岩本くんの唇が、私の耳の裏に当たる。
「………好きだよ、Aちゃん」
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ゆきんこ(プロフ) - yuyuさん» コメントありがとうございます！ キュンキュンさせすぎてすみません😂(よし！) 少しでも癒しになっていたら書くかいもあります！！ (2022年7月26日 23時) (
レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - あやぱんさん» コメントありがとうございます😊 💛💜ですね！最初の方から女性として接してたので😌移行作業頑張ります！！！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - sakiさん» コメントありがとうございます😊 この章のトリにしましたね💛距離感ですか！誰とどうなるか、これからも応援よろしくお願いします！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - pontasasukeさん» コメントありがとうございます！ ええっ！初めて！？ そんな初めてもらえて、それを教えてもらえたのがまた嬉しいです😆ありがとうございます！体調崩しておりましたが、やる気いっぱいになりました！頑張ります！！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ★mmiioo★さん» コメントありがとうございます😊 さて誰を選びますかね😌 (2022年7月26日 22時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2022年6月17日 9時
