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「っ、ビックリした……」
「うん、俺もビックリしてる」
「岩本くん？」
「手は出さないつもりなんだけど、ほんと無防備過ぎて舐められてんのかなって思うよマジで」
ズーンと重たい空気を纏ってる岩本くんは、身体を折って私のおでこにコツンとおでこを当てた。
細めた視線がジッと私を見て離さないと言わんばかりで、視線を逸らしたら「こら」と顎を固定される。
「えーっと、これはどういう？」
「この前のふっかといい。今回のことといい、Aちゃんの周りには男ばかりだって分かってる？」
「ま、まあはい」
危機感が足りたいってことは散々これまでにあったことを思い出しても分かる。
既にバレてる皆の前では確かに気を緩めていたかもしれない。シュンっと落ち込んでいれば、岩本くんの長い足が私の足の間に入ってきてビクッと揺れた。
「俺の知らないところで、なにされてるのか分かったもんじゃない」
「岩本くん？ も、もう心配させるようなことしないからっ」
「ううんそれも違うから」
「ふへ？ ちょっ……っ」
身を屈めた岩本くんは顔を私の首筋に埋めた。ふぅ、と掛かる息が擽ったくて、身を捩って抵抗するけれど動きは封じられていて動けない。
「心配はさせてよ。好きな女の子の心配はしたいもんだよ男は」
「っえ、」
閉じていた瞼をガッと開いて息を飲む。
”好きな女の子”とか、それって私のことだろうか？ え？ 岩本くんが私を？
唇がむにっと首筋に当たって、つぅと下へ下りていく。味見されてるみたいにゆっくりと、熱い息が当たった。
「んっ、いわも、とくんっ」
「ごめんな。こんなことしちゃいけないんだけど。なんかもう我慢してるのが馬鹿らしくて」
「いや！ 我慢して！！！！」
今出せるありったけの声を出した。
ダメです！そこは我慢してください！！
すると岩本くんの動きが止まって、ゆっくりと顔を上げていく。私も彼の視線に合うように顔を上げたら、きょとんとした岩本くんが居て、何故か彼が困り果てている。
「っごめん。どうかしてた。やっぱり一緒の家にずっと居ると無理だわ」
「え、それって居候終わり？」
「……襲われたい？ だったら良いよ続けても」
「い、いいえ！」
「はは、駄目なんだ」
岩本くんはヘラッと弱々しく笑って、私から身を離した。壁に付いていた手も離して、その手を私の首筋に当てる。さっきまでそこは彼が唇を押し当てていた場所。
「守るつもりだったのに俺が傷つけようとしてたら意味ねえよな」
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ゆきんこ(プロフ) - yuyuさん» コメントありがとうございます！ キュンキュンさせすぎてすみません😂(よし！) 少しでも癒しになっていたら書くかいもあります！！ (2022年7月26日 23時) (
レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - あやぱんさん» コメントありがとうございます😊 💛💜ですね！最初の方から女性として接してたので😌移行作業頑張ります！！！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - sakiさん» コメントありがとうございます😊 この章のトリにしましたね💛距離感ですか！誰とどうなるか、これからも応援よろしくお願いします！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - pontasasukeさん» コメントありがとうございます！ ええっ！初めて！？ そんな初めてもらえて、それを教えてもらえたのがまた嬉しいです😆ありがとうございます！体調崩しておりましたが、やる気いっぱいになりました！頑張ります！！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ★mmiioo★さん» コメントありがとうございます😊 さて誰を選びますかね😌 (2022年7月26日 22時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2022年6月17日 9時
