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でも自信満々な笑顔を浮かべている向井くんを見てると私まで笑みが込み上げてくるから不思議だ。
「ほな送ってくわ。あっ！！！」
「な、なに？」
「Aちゃん、さっきの
「………言えないよ」
また秘密が増えてしまった。
「向井くん、車だったの？」
「せやで。やから照兄に頼まれてん。ほら乗りや」
「失礼します」
「ふはっ、なんや畏まって。ほんまはそんなタイプの子なん？」
助手席に座ってシートベルトを嵌めている私をハンドルに持たれて見る向井くん。
「いやその、二人になると凪としては接しにくいと言いますか」
ナギだと思われてるからこそタメ口で話していたけれど、私としては知り合いですらなかったんだもの。普通にタメ口でベラベラ話せるわけがなくて、でもそう言うと向井くんはケラケラ笑って「今更やろ」と笑い飛ばす。
「せやから遠慮なくどうぞて。今更畏まれたら肩凝るやん。普通にしててや」
「う、うん」
「ほんま借りて来た猫みたいに大人しいやん。ほな出発すんでー」
向井くんは運転中も私が気を使わないように普段と変わらない態度で会話を続けてくれた。
岩本くんも優しい運転だけど向井くんもそうで、「寒くない？ どっか寄るとこない？」と家に着くまでずっと気に掛けてくれていた。
「到着」
「ありがとう、です！」
「また微妙やな (笑)」
「徐々に慣れるんで。あの、それじゃあ」
「ん」
同じ歳なのに不思議。男女となると、向井くんの方が大人っぽく感じる。というかそういう雰囲気を出してくるからやりにくいんだ。
バタンとドアを閉めてコッコッと窓をノックすると、窓が下がっていく。
「結構待たせちゃったみたいなので、向井くんも帰ったらゆっくり寝てください」
「おう。そうするわ。めっちゃ腕痛いねんてほんまわ。ハンドル握るのも辛いでなぁ」
「パンパンだもんね」
「毎日稽古しよったら、そのうち俺も照兄みたいにムキムキになるかもしれな」
「あー、多分それはないかな」
「なんでやねん！ 即答すんなや。俺が一番よう分かっとるわ」
「ふふ、じゃあおやすみ」
「ん、おやすみ。はよ家入り」
私がエントランスに入るのを見てから向井くんは車を走らせた。
さてと、どうしようかな。これは岩本くんに報告すべきなんだろうか。向井くんに正体バレてしまったって。あ、でもそうなると目黒くんにも知られたことを話すことになる。
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ゆきんこ(プロフ) - yuyuさん» コメントありがとうございます！ キュンキュンさせすぎてすみません😂(よし！) 少しでも癒しになっていたら書くかいもあります！！ (2022年7月26日 23時) (
レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - あやぱんさん» コメントありがとうございます😊 💛💜ですね！最初の方から女性として接してたので😌移行作業頑張ります！！！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - sakiさん» コメントありがとうございます😊 この章のトリにしましたね💛距離感ですか！誰とどうなるか、これからも応援よろしくお願いします！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - pontasasukeさん» コメントありがとうございます！ ええっ！初めて！？ そんな初めてもらえて、それを教えてもらえたのがまた嬉しいです😆ありがとうございます！体調崩しておりましたが、やる気いっぱいになりました！頑張ります！！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ★mmiioo★さん» コメントありがとうございます😊 さて誰を選びますかね😌 (2022年7月26日 22時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2022年6月17日 9時
