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結論から言う。「死ぬぅぅぅ」この一言に尽きた。一度やってみて分かったけど、腹筋だけじゃなくて腰も腕も肩も首も全てが辛い。なんの拷問を受けさせられてるんだってくらい。
毛穴という毛穴からぶわっと汗が吹き出て、終わりの合図と共にバタンと倒れた私は汗が止まらないし乱れた息も整わない。
そこへ阿部くんがやって来て「大丈夫？」と上から覗き込まれて首を振るう。
「む、無理かも」なんて口にしちゃいけないだろうけど、今だけは言わせて。
「動けにゃい…」
「ぶはっ、動けにゃいのか。ほら手を貸して」
額に浮かぶ汗をタオルで拭ってくれた阿部くんは私の手を取って起こしてくれた。
ギギギと身体がバネのように動かなくて、唸っていると「大丈夫。あれ見て」と阿部くんは深澤くんと向井くんの方を見る。
二人も私と同じく床に寝そべって動けなくてダランとしていた。
「太鼓の稽古の初日はこんなもん。俺もほら」
「…あ、手が震えてる」
「ね？ ナギだっていつもそうだったでしょ。こっからこっから！ほら汗拭きな」
顎に伝う汗もニコニコ阿部くんが拭ってくれて、ふぅと息を吐き出した。
そっか、皆もここからなんだ。凪もだったんだ。そう思えば少し焦る気持ちはスピードを緩めた。
「後ねさっき滝沢くんには言っておいたけど、ナギは以前ストーカー被害にもあってるからさ出来るならこれからは電車には乗らない方がいいかなって思う」
「え、さっきって、さっきの？」
二人か話してやつはそれだったんだ。
あの時は阿部くんが助けてくれたもんね。
「気を使ったんだろうけど、マネージャーを待つなり。タクシー使うなりしたらいいから。なんだったら俺に連絡くれたら近くにいれば迎えに行くよ」
「ありがとう、阿部ちゃん」
男の子にも優しい阿部くん。なんて素敵な人だって尊敬の眼差しを向ければ、彼は何故か眉を下げて困り顔になった。
「伝わらないか」なんて小さく吐き出した声に今度は私が首を傾げる番で、隣に居た舘さんが「手強いね」なんて笑う。それに阿部くんも「本当に」と笑い返していて、こっちはなんの事かさっぱりだ。
「ナギはね背中で上がろうとしてるから、もっと腰から持ち上げるように起き上がってごら。後は単純に筋力が足りてないね」
「う、うん。了解っ」
ポンと肩に手を乗せて立ち上がった舘さんは、「頑張って」と力強い言葉をくれた。
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ゆきんこ(プロフ) - yuyuさん» コメントありがとうございます！ キュンキュンさせすぎてすみません😂(よし！) 少しでも癒しになっていたら書くかいもあります！！ (2022年7月26日 23時) (
レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - あやぱんさん» コメントありがとうございます😊 💛💜ですね！最初の方から女性として接してたので😌移行作業頑張ります！！！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - sakiさん» コメントありがとうございます😊 この章のトリにしましたね💛距離感ですか！誰とどうなるか、これからも応援よろしくお願いします！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - pontasasukeさん» コメントありがとうございます！ ええっ！初めて！？ そんな初めてもらえて、それを教えてもらえたのがまた嬉しいです😆ありがとうございます！体調崩しておりましたが、やる気いっぱいになりました！頑張ります！！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ★mmiioo★さん» コメントありがとうございます😊 さて誰を選びますかね😌 (2022年7月26日 22時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2022年6月17日 9時
