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「ところで本当にチャーハンで良かったの？」
お米が炊けて急いで作ったチャーハンと余ってた具材で作ったお味噌汁だけ。
あんなに沢山動いてた人達に食べさせるなら、もっとパンチのあるものが良かったのでは？ と思いながら食べる。
「Aちゃんが作ってくれたもんならいいの」なんて空になったらお皿を見せて、ニカッと微笑む深澤くん。相変わらず食べるのが早い。
もぐもぐと頬をリスのように膨らませて食べていた佐久間くんは、そんな深澤くんを不思議そうに見上げている。どうしたんだろうか？
「前から思ってたんだけど、お前こいつの事狙ってんのか？」
「ぐふっ！！？」
な、なにを突然言い出すの？
喉に詰まらせそうになって、隣から岩本くんがお茶の入ったグラスを渡してくれた。
ゴクゴクと飲みながらチラチラと深澤くんを見れば、ズズと味噌汁を飲み干して「っぷはぁ」として綺麗な手を合わせて「ごちそうさまでした」と言った。
「さあ、どうだろうねぇ」
「ふぅん」
「………」
ヘラヘラと笑ってる深澤くんから視線を逸らして、私も「ごちそうさまでした」と手を合わせた。岩本くんも食べ終わって食器を重ねていたから、それを引き取ってキッチンへ向かう。
「A？」と、後を追ってきたのは岩本くんで水を出した私の顔を覗き込む。
「どうした？」
「……どうもしないですよ。洗い物したら今日の筋トレしなきゃだね」
「………うん、だな」
カチャカチャと洗っていると「ごちそうさまー！」と元気な佐久間くんの声がして、食べ終わった食器を持ってきてくれたらしい。見れば二人分。
深澤くんはテレビを観てる。
「急にしんみりしてっけどさ、ふっかのあれ気にしてんの？」
「え？」
台に手を置いて様子を伺うように聞いてくる佐久間くん。
「佐久間」
「だってさぁ玄関でのこと俺だって気付いてっから。別に誰が誰とくっつこうがいいけど、そうやってあからさまに女の顔出されると困るわ」
泡のついた手で頬に触れてみて、今の私はどんな顔をしてるんだって俯けば桃色の指先が視界に飛び込んで来て、恐る恐るそちらを向いた。
「……ナギはこんなかわいい顔して拗ねねえよ」
「佐久間。触んないで」
「照も、ちょっとくらいでムキになんないで」
二人に間に挟まれて居た堪れない。
誤魔化すように洗い物を再開させれば、「んじゃあ佐久間さんそろそろ帰るわー」と、またいつも通りの彼に戻って深澤くんの元へ戻って行く。
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ゆきんこ(プロフ) - yuyuさん» コメントありがとうございます！ キュンキュンさせすぎてすみません😂(よし！) 少しでも癒しになっていたら書くかいもあります！！ (2022年7月26日 23時) (
レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - あやぱんさん» コメントありがとうございます😊 💛💜ですね！最初の方から女性として接してたので😌移行作業頑張ります！！！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - sakiさん» コメントありがとうございます😊 この章のトリにしましたね💛距離感ですか！誰とどうなるか、これからも応援よろしくお願いします！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - pontasasukeさん» コメントありがとうございます！ ええっ！初めて！？ そんな初めてもらえて、それを教えてもらえたのがまた嬉しいです😆ありがとうございます！体調崩しておりましたが、やる気いっぱいになりました！頑張ります！！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ★mmiioo★さん» コメントありがとうございます😊 さて誰を選びますかね😌 (2022年7月26日 22時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2022年6月17日 9時
