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顎に指があてがわれ、優しいけど抵抗出来ない程よい力加減で顔を深澤くんの方へと向けられていく。
｢っ、ふかっ……｣
｢言ったじゃん。妬けるって｣
すぐ目の前に深澤くんの唇か迫って咄嗟に目を瞑ると、｢それはキスしていいよってこと？｣なんて言われてバッと目を開けたら、｢まぁじかよ｣と笑われる。
その顔があまりにもカッコよくて一気に顔に熱が集まって、以前されたキスは練習だったはずだけどこれは何になるの？ なんて理由を考えちゃう私は何かを期待してるのかな？
ドキドキ、ドキドキ。
あと数センチ、ってところでやっぱり恥ずかしくてまた目を瞑る。
深澤くんの息が掛かる、それくらいの距離。
｢ストップ。ここ俺ん家｣
｢……もっさん、そりゃあないって。止めるならもうちょい早くしてよ｣
｢………っ、｣
目を開けて、そのまま視線を上げたら深澤くん越しに岩本くんが居た。
呆れたような、怒ったような、どうとればいいか判断に困る表情を浮かべて深澤くんの服を引っ張っているみたい。
｢ほら早く作ってあげて。佐久間が腹減りすぎて死ぬって言ってる｣
｢っあ、はいっ！｣
深澤くんの腕から解放されて、慌てて二人の間をすり抜けてキッチンへ向かった。
｢ふっか、やりすぎ｣
｢本気でしようと思っちゃっいねえよ｣
｢俺が止めなきゃしてたくせに｣
｢……まお、かも？ だってめちゃくちゃかぁいかったし｣
｢駄目。手は出すな｣
｢もっさんもね｣
私に遅れて少ししてからリビングにやって来た二人。
何か話していたっぽい声はボソボソ聞こえたけど内容までは聞き取れなかった。
お米を研ぐことに集中しよう。リビングに入るなり佐久間くんが、｢早くチャーハン食べたい｣と悲しげに眉を下げていたから、待てをさせてるワンちゃんみたいで早くご飯あげなきゃって気持ちにさせられてしまった。
｢佐久間、お前のあの演目のここ間違ってたぞ｣
｢え、マジで？ どこ？｣
｢……ここ。ほらな｣
とスマホで撮られた動画を確認してるんだろう。
｢うわー、ここどっちか分かんなくなるんだよなぁ｣
｢よく周り見な｣
炊飯器に早炊でセットしてれば、向こうでは稽古の駄目出しが始まっていた。
三人の真剣な顔を見ていると、時々ふざけはしてくるけどやっぱりカッコいいな、私も彼らみたいに頑張らなきゃって改めて思う。
｢ナギも、やっぱりワンテンポズレてっからな｣
｢うっ、はい！ 頑張ります！｣
駄目出しの量は私が一番だった。
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ゆきんこ(プロフ) - yuyuさん» コメントありがとうございます！ キュンキュンさせすぎてすみません😂(よし！) 少しでも癒しになっていたら書くかいもあります！！ (2022年7月26日 23時) (
レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - あやぱんさん» コメントありがとうございます😊 💛💜ですね！最初の方から女性として接してたので😌移行作業頑張ります！！！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - sakiさん» コメントありがとうございます😊 この章のトリにしましたね💛距離感ですか！誰とどうなるか、これからも応援よろしくお願いします！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - pontasasukeさん» コメントありがとうございます！ ええっ！初めて！？ そんな初めてもらえて、それを教えてもらえたのがまた嬉しいです😆ありがとうございます！体調崩しておりましたが、やる気いっぱいになりました！頑張ります！！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ★mmiioo★さん» コメントありがとうございます😊 さて誰を選びますかね😌 (2022年7月26日 22時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2022年6月17日 9時
