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二人に人気のない廊下に連れ出される。
何故か囲われるように見下げられて怖いって怯える私を他所に岩本くんは「どういうこと？」と、困って口をへの字にしてしまう。
「えっと、岩本くんに私を徹底的に鍛えてもらえないかなぁと」
「つまりそれって、もっさんにAちゃんの専属トレーナーになれってこと？」
「です！」
「あのね、それ何も泊まり込みじゃなくても」
「まあ、いいけど」
「いいのぉぉぉ！？ うそでしょ！？」
岩本くんは顎に指を添えて暫く考えていたけど、案外直ぐにOKしてくれた。
まさか承諾してくれるとは私も思っていなかったし、深澤くんなんて更にそうだったらしくいつもより二倍増しで目が大きくなってる。
「ただし条件がある」
「条件？」
「いやいや駄目だから！ 条件なんてつけても駄目だからぁぁぁ！！」
深澤くんは頭を抱えて叫ぶ。うるさい。
「一つは、それだけの覚悟持って言うんだから、俺はナギだと思ってメニューを作る」
「……はい」
「あともう一つ、稽古中はナギには会いに行かないこと」
「え？ どうして？」
凪に会いに行くことと、これがなんの関係があるんだろう。
岩本くんはポンっと私の頭を撫でて言う。
「稽古に集中して。凪に会えばきっと気が緩むだろうし、それに会いに行く時間は全てトレーニングに使うから。それでいいなら俺ん家来ていいよ」
ふ、と優しく微笑まれたら何も言えない。
凪には会いたいけど、これは凪の為でも私の為でもあるんだから、せっかく面倒なことを引き受けてくれるんだから頑張らなきゃ。
「よろしくお願いします！！」
「うん。で、ふっかはなにしてんの？」
こちらで話が纏まると、深澤くんが壁に持たれてブツブツ言っていた。
「もっさんと二人、もっさんとアハーン、もっさんと……」
「「…………」」
ぽんぽんと岩本くんに背中を叩かれて見上げると、コソコソと言付けられる。
それをそのまま深澤くんの元へ行き伝えた。
「深澤くん」
「……なんだよ」
「えっと、また家へ戻ったら、深澤くんの好きなことしようね」
「……好きな、こと」
闇がかっていた瞳に色が戻ったかと思うと、深澤くんは「んじゃあ待ってるね」と、にんまりと笑う。
それを見ていた岩本くんを振り返り、これで良いのかと見つめていれば口パクで「ばか」と言われた。
『ふっかの好きなゲームしようね、って言ってあげな』と、私は少し、いやかなり誤解を招く伝え間違いをしたことに今は気づかなかった。
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ゆきんこ(プロフ) - yuyuさん» コメントありがとうございます！ キュンキュンさせすぎてすみません😂(よし！) 少しでも癒しになっていたら書くかいもあります！！ (2022年7月26日 23時) (
レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - あやぱんさん» コメントありがとうございます😊 💛💜ですね！最初の方から女性として接してたので😌移行作業頑張ります！！！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - sakiさん» コメントありがとうございます😊 この章のトリにしましたね💛距離感ですか！誰とどうなるか、これからも応援よろしくお願いします！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - pontasasukeさん» コメントありがとうございます！ ええっ！初めて！？ そんな初めてもらえて、それを教えてもらえたのがまた嬉しいです😆ありがとうございます！体調崩しておりましたが、やる気いっぱいになりました！頑張ります！！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ★mmiioo★さん» コメントありがとうございます😊 さて誰を選びますかね😌 (2022年7月26日 22時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2022年6月17日 9時
