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「ほら大丈夫？」
転けたままの姿の私の前にしゃがみ込んで、掴まるようにと手を前へ出される。
タオルが解けないようにギュッと押さえつつ、片方の手で掴めばグインと引っ張り起こされてそのまま岩本くんの腕の中に収まった。
「確保。風呂場で暴れんなよ」
「………はい」
その後しっかり身体も髪も乾かして稽古場へ戻ると、深澤くんと向井くんだけがメンバーでは残っていた。
「あー、スッキリした？」
「うん。あれ、ほかの皆は？」
「阿部ちゃんと舘は、あっちのシャワー室行ったわ。めめはラウを送って帰るってさっき出たやろ」
「ナベは誰よりも早くシャワー浴びて帰ったな。あれ、佐久間は？」
「さっくんなら腹減ったって言うて飯食いに行きよったでJrの子らと」
私が戻ってくると向井くんが次に荷物を持ってシャワールームへ行くみたい。
「今照兄がおる？」
「うん」
「ほうか。なら一緒に入れてもらうわ！」
そう言うと素早く部屋を出て行った。
「深……ふっかさんは？」
一応周りにまだJrの人達が数人居るから気をつけなきゃいけないと、咄嗟に呼び名を変える。
「俺はー、二人が戻ってきたら行こうかな。ん」
隣の空いてる椅子をポンと一度叩いて私を呼ぶ。
帰り支度もしたいので、カバンも持ってそこへ座ると、ポンと背中を撫でられた。
「一日目よぉく頑張った。今日は帰ったら爆睡じゃね」
ヘラと笑った深澤くんを見て力がふにゃりと抜けて、カバンの上にぼふっと顔を乗せれば、「どうしたどうした？」と同じように顔を下げて見てくる。
切れ長のキリッとした目をじっと見つめていたら、深澤くんの頬がポッと赤く染まった。
「え、照れるね」
「……ふっかさん、俺もっと鍛えなきゃ」
「んえ？ 鍛える？」
「うん。今のままだとついてさえ行けない」
少し顔を近づけてコソッと言う。
「このままじゃ、ナギなのか疑われちゃうよ」
「あー、まぁね。でもいきなりどうこうなるもんでもね」
分かってる。分かってるから一つ頼みがあるんだと鼻息フンっとした時丁度、
「俺に？」
「違う。 ひーくん、お願いします！」
「は？」
「え？」
岩本くんの気配がして起き上がるとやっぱり岩本くんが居て、意を決して頼み込む。
「は？ 俺の家に泊まり込みたい？」
「ちょっとちょっと、それはいくらなんでもヤバくない？」
ヤバいんだよ！ このままじゃヤバいから、泊まり込みで鍛えてほしいんだ。
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ゆきんこ(プロフ) - yuyuさん» コメントありがとうございます！ キュンキュンさせすぎてすみません😂(よし！) 少しでも癒しになっていたら書くかいもあります！！ (2022年7月26日 23時) (
レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - あやぱんさん» コメントありがとうございます😊 💛💜ですね！最初の方から女性として接してたので😌移行作業頑張ります！！！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - sakiさん» コメントありがとうございます😊 この章のトリにしましたね💛距離感ですか！誰とどうなるか、これからも応援よろしくお願いします！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - pontasasukeさん» コメントありがとうございます！ ええっ！初めて！？ そんな初めてもらえて、それを教えてもらえたのがまた嬉しいです😆ありがとうございます！体調崩しておりましたが、やる気いっぱいになりました！頑張ります！！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ★mmiioo★さん» コメントありがとうございます😊 さて誰を選びますかね😌 (2022年7月26日 22時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2022年6月17日 9時
