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必死に食らいついた稽古も、終盤ではほぼ意識が朦朧としていて、殆ど記憶にすら残っていない。
気がつけば終わっていて、ぺちぺちと頬を軽く叩かれてる感覚に目を覚ます。
「………ん、」
「こんなとこで寝ないの。ほらシャワー浴びてきな」
岩本くんが呆れきたようにふっ、と笑う。
「ごめんなさい」
「なにが？」
そろりと立ち上がって、私のお着替えセットの入ったバックを渡してくれる用意の良さ。
それに引き換え何一つ自分の事ができていない情けない私は、しゅんと落ち込んでシャワールームへ入る。
此処は後で聞いたら、滝沢さんが座長であるSnow Man専用のシャワールームにしたって言われた。
他にもあるんだけど、混雑するからこれは座長の特権だよって。
けれど万が一にでも誰かが来たら困るからって、毎回こうして付き合ってくれるようになる。
「舐めてた。 ちょっと走って筋トレしたくらいでついていけるって思ってた」
「………」
扉の向こう側に、岩本くんがトンと背中を当てた気配がする。
キュキュッと捻ってシャワーから流れてきたお湯を頭から勢いよく被った。
腕が痛くて上がらない。
腰も痛いし、足もガクガクしてる。
「っなんだこれ……っ、情けないっ」
シャワーの打ち付ける音で嗚咽を誤魔化した。
待たせるのは申し訳ないから急いで洗って、泣いたのがバレないように顔もバシャバシャ洗った。
「もう出ます！」と元気よく言ったつもりが、返答がない。
外で待っててくれてるんだろう。
そう思って何も思わず扉を開けて出ると、すぐ側の椅子に座ってる岩本くんと目が合った。
「あれ？ い、居たんですかっ」
「……ごめん。ちょっと考え事してた。てかはい」
狼狽えて顔を赤くした岩本くんは、バッとタオルを私へ渡す。
…………はっ！？ 私、素っ裸じゃん！！
「お見苦しいものお見せしてごめんなさい！」
タオルを受け取って急いでシャワールームの中へ戻って、焦ってクルクル回ってしまう。
するとさらにピンチに陥って、足が滑ってステンと大きな音を立て転んだ。
「あいだっ！！」
「っおい、大丈夫か？！」
流石に心配になって飛んで来るよね……
一応タオルを身体に巻いていて良かった、じゃないと私きっとお嫁に行けなくなる。
「あー、そん時は俺がもらってやろうか？ なんて」
「ふえ？」
「いや、声に出てるから。結婚できなくなるって」
「っっっ！！！？」
最悪だ………穴があったら本気で今すぐ入りたい。
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ゆきんこ(プロフ) - yuyuさん» コメントありがとうございます！ キュンキュンさせすぎてすみません😂(よし！) 少しでも癒しになっていたら書くかいもあります！！ (2022年7月26日 23時) (
レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - あやぱんさん» コメントありがとうございます😊 💛💜ですね！最初の方から女性として接してたので😌移行作業頑張ります！！！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - sakiさん» コメントありがとうございます😊 この章のトリにしましたね💛距離感ですか！誰とどうなるか、これからも応援よろしくお願いします！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - pontasasukeさん» コメントありがとうございます！ ええっ！初めて！？ そんな初めてもらえて、それを教えてもらえたのがまた嬉しいです😆ありがとうございます！体調崩しておりましたが、やる気いっぱいになりました！頑張ります！！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ★mmiioo★さん» コメントありがとうございます😊 さて誰を選びますかね😌 (2022年7月26日 22時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2022年6月17日 9時
