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その後少し休んで次々とやる事は変わっていくけど、この地獄の筋トレタイムだけで約１時間半は使ったと思う。
終わってゼェハァとぐったりしている私の元へやってきたのは阿部くんで、俯いてる頭に冷たい水の入ったペットボトルを乗っけてきた。
「はい、飲みな」
「……あーと」
「ふふ、珍しいね。お礼もまともに言えなくなってるじゃん」
ペットボトルの蓋を開けようとしたら、どうやら先に軽く開けてから渡してくれたようで力を入れることなくすんなり蓋を開けてゴクゴクと乾いた喉へ水を流し込んだ。
ぶはぁ、と息を吐いた。
「く、きっつ……」なんて思わず出てしまうくらい、本当に筋トレだけでこんなに疲れてしまった。
重くて怠い顔を持ち上げて周りを見れば、似たように倒れてる人達もチラホラいることがホッとする。
「ナギ〜初日から効くなこれは」
「康二フラフラじゃん」
阿部くんの言う通り絡まりそうな足で最終的にはこっちにスライディングする勢いでやってきた向井くんも、どちらかというとノルマを達成できない組らしい。
「あーこのまま風呂入って寝れたら幸せやろな」
「なにやり切った感出してんだよ。まだこっからだからな」
スタスタとやってきて私の前にドカッと座ったのは目黒くん。
腕立て伏せをしすぎてパンパンになった腕を揉みながら、寝転がってる向井くんに言った。
まだまだこれから。その言葉に堪えてるのは向井くんではなく私の方だったりする。
明らかにガーンと顔に出ていたんだろう、目黒くんも阿部くんも向井くんまでも私の身体に触れて「頑張ろう！」と励ましにかかった。
.
「ナギ、ワンテンポズレてる。しっかりしろ」
「っ、はい！」
普段ならそこまで怒られることなんてない振り入れ。
まったく覚えられないし、身体が思うように動いてくれない。鉛のように重く感じる身体に鞭を打って必死に周りにしがみついて行く。
「ナギ、ほらこっちや」
「……うん、ありがとう」
いつもなら私が振付や移動する場所を向井くんに教えてる事が多いのに、ターンの後完全に自分の行くべき場所を見失って突っ立っていた私の服を引っ張って向井くんが誘導してくれた。
けれどそれが振付師さんには気に食わなかったんだろう。
「相馬、お前座長の自覚あんのか？」
ポタリと顎から汗が伝う。
ふらつく足でそこに立ってることが今の私の限界だった。
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ゆきんこ(プロフ) - yuyuさん» コメントありがとうございます！ キュンキュンさせすぎてすみません😂(よし！) 少しでも癒しになっていたら書くかいもあります！！ (2022年7月26日 23時) (
レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - あやぱんさん» コメントありがとうございます😊 💛💜ですね！最初の方から女性として接してたので😌移行作業頑張ります！！！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - sakiさん» コメントありがとうございます😊 この章のトリにしましたね💛距離感ですか！誰とどうなるか、これからも応援よろしくお願いします！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - pontasasukeさん» コメントありがとうございます！ ええっ！初めて！？ そんな初めてもらえて、それを教えてもらえたのがまた嬉しいです😆ありがとうございます！体調崩しておりましたが、やる気いっぱいになりました！頑張ります！！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ★mmiioo★さん» コメントありがとうございます😊 さて誰を選びますかね😌 (2022年7月26日 22時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2022年6月17日 9時
