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9話 ページ9
「え、っと。ラウールはAさんと女友達としてこれから会い続けるってこと？」
「うん、そうだね」
「そうだねってお前‥‥‥え、もしかして何か目覚めさせちゃった？」
「違うよ！馬鹿なこと言わないでよしょっぴー」
「ラウよおそんな話受けたな‥‥。ほんまにそんなこと出来るん？」
「まぁ毎日会うわけじゃないし、明日から夏休みだから学校で本当の姿を見せることもないし。ちょうど良いかなって」
「ちょうど良いってお前‥‥‥」
「それに、可哀想じゃん。俺らが学校生活楽しんでる間、Aちゃんは友達もできなくて、誰にも不安な気持ちを言えなくて、あんなクールな鉄仮面を被るしか方法がなかったんだよ？‥‥‥そんなAちゃんの笑顔をさ、引き出してあげたいなって、思っちゃったんだ」
「‥‥‥まぁ、確かにな。男嫌いで俺らのクラスは地獄だろうな」
岩本くんも自分の立場に置き換えて想像したみたいで凄く苦い顔をしている。
他2人も思うところもあったようで理解を示してくれたようだった。
「分かった。俺も協力する。どうせお前今日みたいなメイクとか出来ねぇだろ？」
「しょっぴー‥‥！」
「俺も！文系クラスで女友達も割とおるからその子たちに遊ぶ定番スポットとか聞いてみるわ！」
「じーこ‥‥‥！」
「俺も。妹から女の子が好きそうな格好とかちょっと聞いてみるかな」
「岩本くん‥‥‥！」
そうして3人からの協力も経て俺は明日から舞子ちゃんとしての夏休みをスタートすることになった。
‥‥‥ちょっと、いや結構楽しみかも！！！
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作者名：Haniko | 作成日時：2022年11月6日 13時
