18話 ページ18
「じゃあ買い物行こっか！こっちがメインだもんね」
「‥‥‥え？あ、いやいや！カフェとか行こうよ。感想語り合うの、楽しみにしてたんでしょ？」
「‥‥‥！いいの？ありがとう！」
Aちゃんがパァッと笑顔を広げた。
その笑顔に応えるように笑い返してモール内のカフェで休憩することに。
‥‥‥うおぉ！！めっちゃ女子っぽい！！！
カフェで休憩した後ようやくショッピングが始まった。
(本当はパンケーキとかランチプレートとかガッツリ食べたくなったけど我慢した)
Aちゃんは俺より真剣な表情で俺の洋服を吟味している。
まだ1店舗目だけどこれは相当な時間かかるぞーって密かに覚悟している俺。
「ねね、舞子ちゃん」
「うん？なに〜？」
「これとこれ、どっちが良いと思う？」
そう言ってAちゃんが手に取ったのはオレンジ色の花柄のワンピースと青い花柄のワンピース。
うわぁ！！！ここで来たか‥‥‥！！！
よく聞いたことがある女の子からの難問。
『どっちが良いと思う？』
しょっぴーも前に言ってた気がするもん。
「どっちが良いと思うー？とか聞いてきてさ。その癖選んだら文句言って結局違う方選ぶの。はぁ？」
これは‥‥どちらを選ぶのが正解だ？
俺はさながらクイズ番組の回答者並みの緊張感を持って生唾を飲み込んだ。
「えっと‥‥‥」
「うん」
「えーっと‥‥‥」
「‥‥うん？」
「‥‥‥‥‥青？」
「‥‥‥‥私もそう思ってたー！」
あっぶなー‥‥‥！！正解した！！！！
涙ぐみそうになるくらい嬉しかったけどさすがに泣くのは意味わかんないからグッと堪える。
Aちゃんはとても嬉しそうに
「私も舞子ちゃんに似合うのは青色の方だと思ってた〜！舞子ちゃん多分ブルベだもんね」
「ブ、ブル‥‥‥？」
「ブルベ。舞子ちゃん知らない？」
「‥‥‥あー！ブルベね！そうそう、私ブルベなの！！！！」
「うんうん！だよね！」
後でブルベ調べよ。ブルベブルベ‥‥‥。
心にそっとメモをして私たちは次のお店に向かった。
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作者名：Haniko | 作成日時：2022年11月6日 13時
