2話 ページ2
しょっぴーが切ったカードが全員に配られる。
今から行われるのはJOKER GAME。
あ、ババ抜きね？
俺はしょっぴーからカードを抜いて康二くんにカードを引いてもらう。
実はこの布陣結構最強で、しょっぴーはババを引くと必ず鼻が膨らむから結構分かりやすい。
しかも康二くんはなぜか引きが異常に弱くて、これまでの2ゲームも全て勝手にババを引いて自滅してくれた。
このゲーム‥‥‥勝てる。
康二くんの女装は絶対にミニスカートを履かせよ。
そんな想像をして既にニヤつきながら俺はしょっぴーからカードを引き抜いた。
「ラッウールのー？ミニスカ姿を見ってみったいー♪」
変なコールをしながら康二くんが踊り出しそれに合わせてなぜかしょっぴーも踊り出して照くんが謎に小さく手拍子を始めた。
俺は地面に跪いて俯く顔を上げられない。
なんで‥‥‥なんで負けた？
「絶対ズルしたでしょ！！！！！」
「おいおい見苦しいぞ。素直に自分の負けを認めろ」
「ラウ今回引きめちゃくちゃ悪かったよなぁ」
「だってラウールだけ最初からカードめちゃくちゃ多くなかった？」
岩本くんが超楽しそうに笑ってる。
なんっで今回に限って負けんだよぉ‥‥‥。
誰かが俺の肩を叩く。
顔を上げるとしょっぴーの意地悪そうな顔、康二くんのワクテカが抑えきれてない顔、照くんの妙に凛々しい顔。
『ラウール、行くぞ』
そして俺は連行されるがままショッピングモールに行き洋服一式となぜか化粧品まで買わされるはめになった。
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作者名：Haniko | 作成日時：2022年11月6日 13時
