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それから私たちは、普段オビが昼寝に使っているという場所に来た。







「お嬢さんとの約束の時間まですることもないし、ここでのんびりしてようか」


そういってふわあと欠伸をする。






「…ここの地理もよくわかっていないのに安心できない。」






抗議してもオビは聞く気はないらしく、いいからいいからと笑って寝転がった自分の横をぽんぽんとたたいた。



「それに、狼と一緒に城内を出歩いたりしたらすぐに兵士が飛んでくるよ。」

まだあんたのこと公にしてないしね。と付け加えた。







それもそうかと納得し、不服そうな顔をしておとなしくオビの隣にころっと寝転がると、ラウも隣に来て気持ちよさそうにうつぶせになった。


ちらりとオビのほうを見ると、少し驚いたように目を丸くしていた。




なに。と聞くと、




「あ、いや、やけに素直だったから。」





「えだって、おまえがここに来いっていったんじゃん、」






そりゃそうだけど、と笑うオビを見てなんだか恥ずかしくなってしまって反対側に横向きになった。


すると背中から優しい声が聞こえた。




「お嬢さんとの時間までには起こしてあげるよ。一睡もしてないでしょ。安心して寝てていいよ。」




安心なんかできるわけないでしょ、と心うちでは思ったが、指摘されたように一睡もしないで走り回ったり戦ったりしてきたのだ。
言われたとたん猛烈な睡魔が襲ってきた。




こんなとこで無防備な姿をしてはいけないとは思ったが、オビの妙な安心感を感じて、睡眠欲が勝ってしまった。




「、ん」



と返事ともとれる返事をして、私はそよそよと吹く気持ちのいい風を感じながら眠りについた。

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設定タグ:赤髪の白雪姫 , オビ   
作品ジャンル:恋愛
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ぺこぱ(プロフ) - コメント失礼します。とても面白いです!楽しく読ませていただいています。お忙しいとは思いますが、ぜひ更新していただきたいです!! (2020年9月13日 1時) (レス) id: 7095aaaef1 (このIDを非表示/違反報告)
お米 - ちくわたろーさん» ありがとうございます!本当だ、、ご指摘助かりました!(;_;) (2020年4月27日 10時) (レス) id: c138635eb5 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわたろー(プロフ) - 面白いです!!が、オリジナルフラグが着いたまんまなので早く外した方がいいですよ(コソッ) (2020年4月25日 23時) (レス) id: 8347c78c1d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:お米 | 作成日時:2020年4月24日 13時

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