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「ねえ白雪、聞きたいこともたくさんあるし二人で話せない?」


と、なにやらゼンと目だけで会話している白雪に話しかける。

するとあっとした顔になり、それから申し訳なさそうな顔になって顔の前で手を合わせた。

「んーごめんA!もう薬室に行って仕事をしないといけないの。昼休憩の時に話せるからその時でもいい?」

それからAの分のお昼ご飯も持ってくるから!と付け加えた。


私はそれを快諾し、お昼に落ち合う場所と時間を決めた。



さて。とゼンが声をかける。

「じゃあ俺ももう執務作業をしに行くかな。ちゃんと睡眠をとれてないからさっさと終わらせて俺は昼寝するからなミツヒデ。Aの保護の対処については明日にしよう。」

ふわあと欠伸をしながらそういうと、分かったよとミツヒデは笑った。


「Aは昼までどうする?」

と木々がいうと、一同沈黙が流れ、そのまま視線はオビへと注がれた。




「俺ぇ、?」

驚いてから困ったように笑うオビにゼン王子が言った。

「仕方ないだろう。自由に動けるのはお前だし、Aをほっといて兵士に追いかけられるのは避けたいし。」



でもですねえ…と、明らかに不服そうに眉間にしわを寄せてオビを見つめている私のほう見て、はあとため息をついた。




なんだこいつため息をつきたいのは私のほうだ。




「まあじゃあそういうことだ!A、オビ、仲良くやれよ。」



面白そうにゼンは笑ってそういうと、ミツヒデと木々を連れて行ってしまった。
白雪も続いて、少し硬い笑顔で「じゃ!」というと三人に続いて出て行ってしまった。







こういう食えない感じのやつは苦手だし、なによりラウを傷つけたやつと一緒にいなきゃいけないなんて…と、途方に暮れていると、





「あー、A嬢?飯でも食べるかい?朝飯まだだろ?」





開き直ったのかなんだかしらないがにかっとした笑顔で声をかけてきた。








「…胡散臭い。しかもその嬢っていうのなんなの。猫目のくせに。」




じろっとした目でそういうと、






「ああじゃあ、Aって呼んだほうがいいかい」



すっと嘘笑いをやめてそう言った。






私は再び不服そうにじーーーっと見た後、
そっちのほうがいい。おなか減った。と告げると、オビはフッと笑ってじゃあ行こうか。
と声をかけて、私たちは並んで薬草園を出た。

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設定タグ:赤髪の白雪姫 , オビ   
作品ジャンル:恋愛
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ぺこぱ(プロフ) - コメント失礼します。とても面白いです!楽しく読ませていただいています。お忙しいとは思いますが、ぜひ更新していただきたいです!! (2020年9月13日 1時) (レス) id: 7095aaaef1 (このIDを非表示/違反報告)
お米 - ちくわたろーさん» ありがとうございます!本当だ、、ご指摘助かりました!(;_;) (2020年4月27日 10時) (レス) id: c138635eb5 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわたろー(プロフ) - 面白いです!!が、オリジナルフラグが着いたまんまなので早く外した方がいいですよ(コソッ) (2020年4月25日 23時) (レス) id: 8347c78c1d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:お米 | 作成日時:2020年4月24日 13時

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