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３時間も待ってはいられないので、結局通りがかった商談帰りの荷台に寝ているラウをのせてもらうことになった。
店主は狼を乗せることに怖がっていたが、起きることはないから安心してくれと、殿下直々のお願いによって断るわけにもいかず、渋々承諾してくれた。
そして問題はAを誰の馬に乗せるかという話になった。
「この猫目以外だったら誰でもいい。」
という私の意見により、ミツヒデというらしい緑の髪の騎士の後ろに乗せてもらうことになった。
俺嫌われちゃいましたねーと笑う猫目にゼンは当たり前だ。と答えた。
城につくと、この時間だと薬草園に行ったほうが早そうですねというオビの意見によりラウが目を覚ますのを待って全員で薬草園に向かった。
ラウが目を覚ました時、一行はびくっとしたが私が命令する以外に襲うことはないと答えるとほっとした顔を見せた。
オビだけは、
「A嬢、俺だけ襲われるってことないよね？」
とこそっと耳打ちしてきたので
「お望みとあらば」と答えて押し返してやった。
薬草園に入ると、真っ赤な髪がひょこひょこと動くのが見えた。
思わず、
「白雪！！」
と声をかけると、ぱっと顔を上げ、こちらに気が付くと効果音が付きそうなほどぱぁぁと笑って
「A−−！！！」
と呼びながら走ってきた。なんだこのかわいい生物は。
走ってきた勢いのまま私に飛びつくと、がばっと顔を上げ、
「大丈夫だった！？ごめんね私あなたとラウが心配で！！いらないお世話だったかもだけど、あの領主が動物にも人間にも見境ないやつだって知ってあなたの安否だけでも確かめたくて！！でもAは王城になんて来るだけで辛かったよねああでも無事でよかった！」
ここまで一気にまくしたて上げると、はあ、はあと息を切らした後、はっとした顔になって口に手お当てて顔をじんわり赤くした。
「ご、ごめん興奮して、」
私は思わず笑って
「いや、ありがとう白雪。おかげで私とラウも無事だし、また白雪にあえて本当にうれしいよ。変わらないね。」
そういって白雪のほっぺを包み込んだ。
白雪はフフッと笑った。
「ラウも久しぶり。元気だった？」
そう言いながら白雪はラウの鼻先をカリカリとなでると、ラウは気持ちよさそうに目を細めてクウとのどを鳴らした。
「さっきそこの猫目に矢で射られたけどね。」
それを聞くと白雪はなでていた手を振り返ってオビをじとーっと睨みつけた。
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ぺこぱ(プロフ) - コメント失礼します。とても面白いです！楽しく読ませていただいています。お忙しいとは思いますが、ぜひ更新していただきたいです！！ (2020年9月13日 1時) (
レス) id: 7095aaaef1 (このIDを非表示/違反報告)
お米 - ちくわたろーさん» ありがとうございます！本当だ、、ご指摘助かりました！(;_;) (2020年4月27日 10時) (レス) id: c138635eb5 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわたろー(プロフ) - 面白いです！！が、オリジナルフラグが着いたまんまなので早く外した方がいいですよ(ｺｿｯ) (2020年4月25日 23時) (レス) id: 8347c78c1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お米 | 作成日時：2020年4月24日 13時
