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なにが起こったのか分からないまま、私はラウの体から這い出て顔に手を当てて、
「ラウ！！しっかりして！」
と声をかけるが、起き上がる気配はない。
混乱してラウの体をゆすっていると、王族たちがすぐ後ろに追いついていた。
「悪いね、逃げられるわけにもいかないからさ。簡単な眠り矢を使わせてもらったよ。少ししたら目を覚ますから安心しな。」
猫目の男が弓矢を担ぎながらそう言うのを聞いて、怒りがこみ上げる。
「こんな真似してなんのつもり。王族だからってなんでもしていいわけじゃないでしょう。保護とか何だか知らないけど、私たちにかまわないで。」
目に殺気を込めて言い放つ。
ゼンがが口を開くのを遮って、緑の髪をした騎士が答えた。
「手荒なことをしてしまって本当にすまなかった！
だが君を保護したいというのは嘘じゃないんだ。最近ここら一体の領主が変わって、森にいる動物たちを狩猟の対象にしていてな。だが俺たちの手の出す問題でもないしほっておいたんだが、
白雪がこの森で狼と暮らしている友達の娘がいると聞いてな。無事かどうか心配だと。」
「白雪、？白雪のことをなぜ知ってるの。クラリネスの王族が。」
するとゼンが口を開く。
「白雪とは森で出会ったんだ。タンバルンのラジが愛妾にしたいといわれて逃げ出した先で。
今は城で宮廷薬剤師として働いている。お前のことを心配して、無事なら一目会いたいそうだ。
…お前は、白雪が国を出て俺たちと出会う前に、一時の間ともに過ごしていたようだな。」
話がようやく見えてきた。
「話は、分かった。私は王族が大嫌いで、白雪も王族がらみで逃げてきたというから一緒に過ごしてたんだ。だから今白雪が城に仕えてるというのは驚くし信じられない。だから、私を白雪のところに連れていけ。」
そう答える。まだ信用したわけではないしラウを傷つけたことを忘れるつもりはない。という気持ちを込めて、にらみを利かせた目で目線をそらさずに言った。
「よし決まりだな。その狼はいつ目を覚ますんだ？オビ」
「そうですね、リュウ坊が三時間は目を覚まさないと言っていたような、、」
じとーーとあきれた目で見つめるみんなの目線に、オビと呼ばれた猫目の男は頭をかいてハハと笑った。
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ぺこぱ(プロフ) - コメント失礼します。とても面白いです！楽しく読ませていただいています。お忙しいとは思いますが、ぜひ更新していただきたいです！！ (2020年9月13日 1時) (
レス) id: 7095aaaef1 (このIDを非表示/違反報告)
お米 - ちくわたろーさん» ありがとうございます！本当だ、、ご指摘助かりました！(;_;) (2020年4月27日 10時) (レス) id: c138635eb5 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわたろー(プロフ) - 面白いです！！が、オリジナルフラグが着いたまんまなので早く外した方がいいですよ(ｺｿｯ) (2020年4月25日 23時) (レス) id: 8347c78c1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お米 | 作成日時：2020年4月24日 13時
