クール系転校生の正体って？【電波教師】 (ページ15)

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１２話☆ ページ15

教室前。

私は、昨日のこともあり、教室に入るのを躊躇っていた。

「転校初日から変人っぷりを発揮しちゃったしな……」

皆は私のことをどう思ったのかな……？やっぱり変な子だって思われたよな……。

「はぁ……」

小さくため息をついた後。

「……何してんだ、転校生」

誰かに声をかけられた。後ろを見ると、そこにはガッチリした体つきをした男子生徒がいた。

「……ええっと」

名前がわからないから、どう呼べばいいのか……。

「……七海征十郎」

……七海さんか。よし、覚えた。

「……で？お前はそんな所で何してたんだ？」

「あ……えっと、少し教室に入りずらくて……」

七海さんの威圧感が凄くて、少し震え声になる。

「……は？んなもん気にすることねーだろ」

七海さんはそう言うと、教室の扉に手をかけた。

「えっ、ちょ……待って！？」

「うるせぇ」

まだ気持ちの整理が出来てないのに……！

七海さんに止めるように言うも、彼は私の言葉を聞かずに扉を開けた。

「おら、入れ」

七海さんに押されて教室に入る。

「え、えっと……」

「あ、Aちゃん！おはよう！」

花音さんが声をかけてきた。

「あ……おはよう、ございます？」

いきなりのことだったから頭がついていかない。変な返事になってしまった。

「あはは、なんで疑問系なんですか！」

次に笑いながら切子さんが声をかけてきた。

……皆、昨日のこと気にしてないのかな？

「……変に心配することなかっただろ？」

「……七海さん」

七海さん、皆が普通に接してくれることがわかってて、私を教室に入れてくれたのかな……？

……このクラスの人は、皆いい人なんだ。

私、このクラスで楽しい生活をおくれるかも！

「……皆さん、おはようございます！」

私は、とびきりの笑顔で挨拶をした。