十五 ページ15
阿部Side
目黒くんを送り出したあと、事務室に戻って仕事を進めながら考える。
目黒くん、大丈夫かな…
やっぱり子どもたちのこと、先に伝えとくべきだったな。
子どもたちにも言っといたほうが…いや、言ったところで…か。
dt「阿部ー?あ、いた」
ab「舘さん……」
康二を落ち着かせることができたであろう舘さんが、さっき俺が入れたオレンジジュースを2つ持って来た。
dt「…目黒さん、帰っちゃった?」
俺の向かいに座りながら心配そうに聞いてきた。
ab「うん、俺が帰した。必要最低限のことだけ書いた資料渡して…」
そっか…と一口オレンジジュースを飲む舘さん。
ab「まぁ元々今日は日帰りの予定だったけどね。」
dt「あれそうだったんだ」
じゃあ夕飯一食余っちゃうな、と困ってる舘さん。
流石に初日から住み込み開始は無理だよ…。笑
dt「…佐久間から聞いたけど、しょうたがキツいこといったんだって?」
ab「んー。佐久間とラウ以外は相変わらずだけどね…。まぁしょうたはさ…」
dt「ったく……」
あとで言いに行く、と怒る舘さんを宥める。
ab「舘さんが来るからって目覚まし時計3つもかけてたからね。しかも何時だと思う?四時半だよ??そこからずっと無理して起きてたんだからしょうがないよ」
dt「阿部は皆に甘すぎなの」
それだけ楽しみにしてたんだよ…。笑
まぁその馬鹿みたいにでかい音の目覚ましのおかげで俺も皆も四時半起床を余儀なくされたわけだが。
ふっかも機嫌悪かったのはそのせい。
その延長で朝から揉めてあんなことになっちゃったわけ。
1075人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆあ(プロフ) - めっちゃすきです (2023年2月23日 19時) (レス) @page22 id: a447ff0eda (このIDを非表示/違反報告)
沙耶 - 続き待ってます! (2022年10月15日 8時) (レス) id: 6a6eda54e2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:冬優子 | 作成日時:2022年8月11日 20時