この恋、終着駅ナシ。~ SHO × REN ~

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今日はこの高校に入って初めての



オープンキャンパス



って言っても来れるのは親と受験生だけ




のはずなのだが …








「美嘉！」



「優太！」





ヒソヒソ声でも名前を呼び合う2人は


明らかにあのカップル…



優太くんがなんでここに？






「じゃー、次の日本語を英語に変えてみよう。
せっかくだし、後ろの黒髪のちょっと色黒の子」





黒髪の… 色黒 ？


そのワードでまさかと想いながら


振り返らずにいると健人先生と目が合った



なんとなく嫌な予感がする






「僕には好きな人がいます、はい、英語にして下さい」



「I Have … … love…… すいません、分かんないっす」



「I have someone I like. ちなみに好きな人はいますか？」



「いないっすよ〜」



「うちのクラスの平野！！Who do you like?」



「はい！！僕ですか？ふ、ふー…？ん？なんて？」







健人先生はおそらく今1番この状況を楽しんでいる



のだろう



英語を通して廉と紫耀の気持ちを確かめるように…






「Who do you like? あなたの好きな人は？」



「えっと …… どうしよ」





戸惑う紫耀は私や美嘉、さらには優太くんにまで


視線を泳がせて戸惑っている




優太くんは俺って言えと言わんばかりに



自分を指差してアピールしてる






「あ！優太！」





なんとか切り抜けて安心したけど、



本当に好きな人の名前を言わせようとする健人先生



やっぱりドS教師なのかも知れない





健人先生の授業が終わり優太くんは美嘉のところ



に来た。



でも、廉くんは …






「おい！廉！帰んのかよ！」



「受験生しかおらんのに目立つやろ」





さっさと帰りたいと言わんばかりに足が階段に向かっていた



なんとなく、なぜかは分からない



ただ、今ここで離れたらもう、廉くんとは



会えない、そんな気がした






「廉くん！！待って！！」








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