2話 ページ2
咲希「Aちゃん、遊ぼ!!」
A『うん！砂でお城を作ろうよ!!!』
砂場で笑い会う二人の園児。
どこの幼稚園にもあり、ありふれた幸せ。
その『幸せ』が数秒後に壊れるなんて、誰も知りえないだろう。
A『咲希ちゃん、肩に砂が付いてるよ？』
友達の方に手を伸ばし、砂を落とそうとしただけだった。
本当にそれだけだった。
咲希「!?痛い、痛いよぅ!!!!!」
A『嘘、なんで.....何これ...!!!!!!!』
目の前には肩から血を流す親友とチェンソーに変わった自分の腕。
パニックになった私はチェンソーと化した自身の腕を振り回してしまった。
A『いっ.......』
振り回した腕は自分の下腹部にあたった。
自分からも血がぼたぼたと垂れ、砂のお城が赤く染まった。
まるで悪夢のようなその光景。
それに耐えられなくて。
腹立たしいほどの苦痛を感じた。
A『い、いやあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』
自身の叫び声が鋭く耳を刺す。
腹の底から込み上げてくる私の叫び声を聞いて先生達が駆け寄ってくる。
血管が凍るばかりの勢いで自分の顔が青ざめた。
あぁ、神様はなんて意地悪なんだろう。
どうして私をこんな個性にしたの？
なんなら『無個性』の方が良かった。
降るように聞こえてくるセミの鳴き声が、私を嘲笑っているかのように感じた。
忘れもしないこの日。
私は物心ついて以来初めて涙を零した。
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時雨 - 黒糖さまでーすさん» わぁぁぁありがとうございます!!!!!今9話書いてるので楽しみにして頂けると幸いです❀.(*´▽`*)❀. (2023年3月13日 18時) (
レス) id: e6157bceda (このIDを非表示/違反報告)
黒糖さまでーす - 面白かったでーす更新頑張って下さい。続きが気になります (2023年3月6日 17時) (レス) @page13 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
レベ - 勘ちゃんに食べられたいお菓子🍡さん» 名前間違えてました。すみません (2023年3月1日 15時) (レス) id: ea3111d08d (このIDを非表示/違反報告)
レディ - 勘ちゃんに食べられたいお菓子🍡さん» ありがとうございます (2023年2月28日 15時) (レス) id: ea3111d08d (このIDを非表示/違反報告)
勘ちゃんに食べられたいお菓子🍡 - イラスト可愛いですね！ (2023年2月9日 15時) (レス) @page11 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時雨 | 作成日時：2023年1月5日 20時
