男の子 ページ36
はぁ....
最悪だ、よりによってこんな時に
もう無理だ。
.......そう思った時だった
「おい！」
ん？
空から声が聞こえた
ふと上を見ると、小学生ぐらいの男の子が店の屋根の上に立っていた。
半袖短パン、黒髪のきれいな子だった。
「おいそこのお前だよ！何ボーッとしてんだよ！」
....もしかしてオイラの事か？
そんな事を思った瞬間、その子はオイラの方へ勢いよく飛び降りた。
「っ、いてて....」
「だ、大丈夫？」
滑ってしまった男の子に手を差し伸べると、男の子は「ちぇっ」といいながら1人で立った。
けどオイラは捕まってて...
こんな所に来たらボコボコにされちゃう、今すぐ逃げて！
「誰だお前」
やばい、目をつけられてる
どうしよう
そんな事思ってても、怖がって手も足も出ない
情けない男だ
「お前らこそ寄って集って子供いじめんなよ！」
「...え？」
こ、この子何言ってるんだ？
早く逃げればオイラだけで済むのに
焦っちゃダメだ、策を考えないと
どうしよう...どうしよう
「なんだよ小僧、やんのか？」
標的が完全にオイラから男の子に変わった
もうダメだ...ごめん...
「おらぁっ！」
男の拳が降りかかった
オイラは怖くて目を細め、心の中で叫んだ
「よっと。 ほっ、 ..」
「いててててて 痛い！痛い！！」
.......ん？
何が起こってるのかわからないまま、目をゆっくりあけると、男の1人がボコボコにされている...というか遊ばれている？
「なんだ！お前弱ぇじゃん！」
こ、この子何者だ？
「次、こいよ。俺まだ本気出せてない」
「ひ、ひぃぃぃ！ 今日はこれまでにしてやる！」
男達は逃げてしまった。
オイラは助けられたのか....？
まだ状況がよくわからない
「おい」
「ひっ」
怖い、もしかしてオイラもやられ「大丈夫か？」
えっ
「あ、うん。ありがとうございます....」
「気にすんなって！」
この子、こんな笑い方するんだ
まるで太陽のように眩しく、海のように綺麗な笑顔だった。
続く
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ハルナ(プロフ) - キラさん» 更新遅れてほんっとにごめんなさい！ (2019年7月3日 11時) (
レス) id: 5f4c1fd85e (このIDを非表示/違反報告)
キラ(プロフ) - この作品すっごく好きです！更新楽しみに待ってます！頑張ってください！！ (2019年2月23日 14時) (レス) id: b207c7ff5b (このIDを非表示/違反報告)
ハルナ(プロフ) - ここねさん» コメントありがとうございます!!そう言って頂いて幸いです…これからもよろしくお願いしますm(*_ _)m (2018年11月12日 1時) (レス) id: f9482b5928 (このIDを非表示/違反報告)
ここね - あぁぁぁぁぁ！クロスオーバー最高！ (2018年10月31日 17時) (レス) id: 7c2160a8e3 (このIDを非表示/違反報告)
ハルナ(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです！これからも頑張ります！ (2018年9月16日 0時) (レス) id: e045989a40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハルナ | 作成日時：2018年5月16日 22時
