迷子 ページ26
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3月の最終週、
直人さんからお誘いを受けてちょっと小洒落たbarに居た
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岩「あれっ、直己さん?」
己「オツカレサン」
岩「あーー…、変だと思ったんすよ、直人さん。いつも飯とか行くのに今日はバーなんて」
人『なんだよっ、たまにはいーだろた、ま、に、は!』
岩「…うっかり背伸びしたいのかな?なんて思いました」
己「まぁまぁ、今日は祝いの席だしその辺にしといてあげよう」
人『直己……』
上司の直人さんと同期入社で部は違えど頻繁に会ってる直己さん
俺も仲良くさせてもらってる
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「奢ってくれるんすか?」
「成人祝い」
「マジすか」
冗談で言ったつもりなのに、ほんとに奢ってくれるらしい。
大きな声では言えないけど酒はこれまでも年齢関係なく散々呑んできた
今さら酒解禁!とかのムードにはならねぇけど初めてのバーでちょっとテンション上がってるかも
「直己さん、bar似合いますねぇ」
『普段から居そう?』
「はい、こういう人しかいなさそう」
『そんなことないよ?』
「ほらその発言からもう常連じゃないっすか」
「岩ちゃん、俺もいるから」
隅っこでいじけてる直人さんは早くも2杯目のジンフィズを飲み干した
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作者名:彗星 | 作成日時:2020年5月22日 23時