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もうバイバイだ
これからどうなるんだろう
東京と静岡
この休日が終わると帰っちゃう
もう会えなくなる?
これで最後・・・?
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「また…ラインしてもいいですか?」
「…いいよ」
怖くて、もう会えなくなるのがこわくて必死に繋がりを求めた
そろそろ出なきゃとドアの取っ手を見るけど何処か名残惜しい……握ってたスマホのロック画面が光って22:05を示した
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「もう一回する?」
「…え、…っと」
ずるいよ、先輩は
私がいやって言えば優しい先輩のことだからきっとやめてくれる
拒む理由がないのに…
ぜんぶ私に決めさせる先輩はずるい
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私を見つめる先輩の顔があまりにも優しくて、かわいくて
一回目の時よりすんなりと受け入れた
さっきより余裕があって
でもまだ信じられない
笑った顔も真面目な顔も、怒った顔も見たことがあったけど
今日、初めて知ったのはキスした時の間近に感じた、男の人も色っぽく見えるんだ…って
魅惑の美しさに囚われて、その薄い唇に夢中になってみたい
こんな感情……
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その夜のことは絶対明るみにしてはいけない“思い出”として胸の中にしまった
まだ何も気づいていなかった私は
あくまで幸せだったかもしれない
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作者名:彗星 | 作成日時:2020年5月22日 23時