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黒のセダン
これ、先輩のですか?って聞いたら
うん。って
免許取って買ったけど場所とるからって実家に置いてきたんだって
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「緊張してる?」
「いや……はい、久しぶりなんで」
「まぁ言っても2年じゃない?」
「そうなんですけどなんか、見てなかったから」
「あー俺も東京行ったしね。A静岡だっけ」
「はい。三年制の短大です」
「へーそうなんだ!大学とかよく分かんねぇ」
それ以上は突っ込まなかった
先輩に関する噂、耳にしたことあったから
わざわざ家に送ってくれるって言ってたけど、少し寄り道しよって、私も頷いた
「…今彼氏とかいんの?」
「いない、です」
「まぁ居たらこんなことダメだよね」
「先輩は彼女…」
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聞いてしまった
ずっと、喉の奥につっかえていたこと。
先輩とラインしてる時間も、前までは楽しいだけで良かったのに、
あの投稿を見てしまった日から楽しいとは別になにかいけないことをしているような気分になる
「……うん。いるよ」
『…』
「だから今会ってるのもー、バレたらヤバい」
『やばい、ですか』
「そう、ヤバい」
…
バレたら、やばい
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バレなかったら…って響きが胸を引き締める
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作者名:彗星 | 作成日時:2020年5月22日 23時