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私が先輩に告白しようと決めた時、あの言葉を思い出した
「無責任だと思う。」
当時の私はすごい悔しくて
二年前の夏、玲於くんのことを明かしてしまったんだ
「どうしてそんな風に捉えるの…」
『いやこれは俺が思っただけで一つの考えとして言ってるだけだから』
「私はそうは思わない」
『いいんじゃない?Aが思ったように突き進めば』
「なんでそんな言い方するのさ」
『なにが』
「…」
『面倒くさいんだよもう、全部、全部!、』
「、っ」
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「隼には言ってなかったけど……私、玲於くんに告白したんだよ」
『…』
「…」
『…そっか』
「あの時告白して、良かったと思う」
「隼が言ったように玲於くんには半分負担を負わせてしまったかもしれない。けど…ありがとうって……ありがとうって言ってくれたんだよ、、」
告白してくれて、ありがとう
好きになってくれてありがとう
その言葉で私の想いは報われた気がした
『さっきも言ったけど、俺の考えが全てじゃないと思うよ。Aが思う考え方だってあると思う』
“_________でも玲於と先輩は違う。”
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痛い所を突いてくる
『じゃあAは先輩からありがとうって言って貰えればそれで満足なの?付き合うことはできないって現実から目背けてるだけじゃん、ほんとは付き合いたいくせに』
「そんなの隼に言われたくないよ!私のことは私が1番わかってる!大体なんでいつもいつもそうなの…なんで…否定するようなことばっかりいうの…?」
ウソだよ、違う
隼はいつも支えてくれて、協力してくれて
弱い私に付き合ってくれて
なのになんでこんなこと言っちゃうかなぁ、
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『……協力?、、、できるわけねぇよ…』
喉の奥から絞ったような擦る声はとてつもなく辛そうだった
『…Aに謝りたいことがある』
「…なに?」
『…俺、言ったよね』
「…?」
『中学ん時、玲於には彼女が居るし振られるの分かってんだからやめとけ、って』
「…言ったよ。…けど、やめられなかった……」
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作者名:彗星 | 作成日時:2020年5月22日 23時