検索窓
今日:1 hit、昨日:8 hit、合計:9,593 hit

_ ページ15

.







東京ー名古屋








その距離、ざっと350km
新幹線で約1時間半








先輩は本当に来るのだろうか
























 





























上京した俺と、静岡の学校に通う下宿中のAの地元





愛知県





ちょうど二年前

18の誕生日を迎えて、高校も卒業して免許を即取りに行った。


引越しはまあまあ大変だったけど順調にすすんで俺はあの街を出た





何も知らない大人達は進学しなかった俺をあれやこれや言いたい放題だったけど、そんなの屁でもなかった









.









大学には落ちた








進学しなかったんじゃない



家系もあって、昔からいわゆるエリートと呼ばれる決まりきった道が設けられていた








ただただレールの上を歩くだけ


用意された人生に従って生きるだけ






全く面白くなかった
でも一人ではなんにも覆せない未熟者で悔しかった






だから俺は両親に一つ提案をすることにした







第一で志望する超難関の有名私立に落っこちたら、もうどこの大学にも行かない


そこ以外は別に行きたいとも思わないからだ






勉学と並行して就活に臨む俺を両親は心配して、受けるつもりのなかった大学を第二、第三と保険をかけた。




どうせ受かっても行かないと言い張る俺に「それでもいいから」と無駄金になる行方の大金を惜しまず俺にかけてくれたことは、今となっては感謝してもしきれないほどの恩で…






それなのに俺はその恩を仇で返すことになった








今でも忘れられない合格発表の掲示板のあの景色




何度も確認した番号は198936




5と7の間にそれを埋める隙間がなかったのは紛れもなく俺の学力不足









その日の夜、俺の将来は決まってたかのように今の会社から内々定をもらった



.

_→←_



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.0/10 (14 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
33人がお気に入り
設定タグ:佐野玲於 , 岩田剛典 , 小森隼
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:彗星 | 作成日時:2020年5月22日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。