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Not side
2年が経っても、生活が変わることはなかった。
いつも通り小さな倉庫に閉じ込められていたある日、両親の声と知らない誰かの話し声が聞こえた。
「…実験………完全体……」
「実験体を…………失敗……死ぬ………」
“死ぬ”
その言葉は、今の彼女には何故か美しく聞こえた。
あの親から逃げ出せる唯一のチャンスだと思った。
腹を強く殴られたのも、酒の入った瓶で叩かれたのも、首を絞められたのも、刃物で刺されたもの、
全部忘れて自由になれる。
.
ドンッと大きな音を立てて、彼女は倉庫を飛び出た。
今までこんなことはしたことがなかった。
夜兎とはいえ、力を発揮するのは強制的に抑えられていたのだ。
「お前ッ、中に入ってろと言っただろ！！」
怒り狂う父には目もくれず、彼女は見知らぬ男に声を掛けた。
『……ねェ、私じゃダメ？』
突然の発言に男は困惑した。
「…ダメ、と聞かれてもな……失敗したら、君の命は無くなるんだよ？」
『いいの。たとえ失敗しても、私は嬉しい』
異常だと思った。
生きたいと思うのが普通なのではないのかと。
「……いいわ」
「えっ」
「…連れて行ってちょうだい、その子。きっと死ぬのを望んでいるのよ」
耳を疑うことの連続だった。
自分が腹を痛めて産んだ子を、こんなにも簡単に差し出すのだ。
男は確信しただろう。
この家には、頭のイカれた奴らしかいないことを。
.
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ちらちゃん(プロフ) - al8056さん» 終わったことはもう、ね…() 読者の皆様、お許しを☆(( (2021年1月14日 6時) (
レス) id: 843b1d66ba (このIDを非表示/違反報告)
al8056(プロフ) - ちらちゃんさん» まぁ、もう変えれませんしね！気にしなーい気にしなーい←← (2021年1月14日 6時) (レス) id: 6b4ec52995 (このIDを非表示/違反報告)
ちらちゃん(プロフ) - al8056さん» 最初そんな感じで書いてましたよね！！私も後から書いてて気づいたんです笑 こうなったら、護衛の仕事を持たされた仮生徒ってことにしときましょう。うん。都合いいなオイ((ごめんなさい (2021年1月14日 5時) (レス) id: 843b1d66ba (このIDを非表示/違反報告)
al8056(プロフ) - あれ？ちょっと思ったんですけど夢主って正式な生徒じゃ……(((殴←(色々とやばくなりそうだからここでやめときまする←) (2021年1月14日 4時) (レス) id: 6b4ec52995 (このIDを非表示/違反報告)
ちらちゃん(プロフ) - ミミさん» ありがとうございます(> <) ボード確認しときまーす！ (2020年5月22日 14時) (レス) id: 843b1d66ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちらちゃん | 作成日時：2018年11月3日 23時
