１- 別れと出会い ページ2
貴方side
『じゃあジイサン、そろそろ』
私は今日、江戸を旅立つ。
行先は異世界。
昔から旅に出たいと考えていた私は、
同時に普通だとつまらないとも思っていた。
それを源外のジイサンに相談したら、
なんと異世界で旅をすればいいと言われた。
.
着替えや日用品が詰まっているスーツケースを片手に、
私は丸いカプセル(?)の中に入る。
う〇この1つや2つならできる広さだ。
銀時「ほんとに行くのかよォォォォ！！」
神楽「行くなヨォォォォ！！」
桂「行かないでくれェェェェ！！」
カプセルの透明なカバーを叩き、叫ぶ3人。
新八に3人を引き剥がしてもらうと、
ようやく外が見えた。
新八「全く、Aさんの邪魔しちゃダメですよ！」
神楽「うっせぇヨ眼鏡！！
お前はAがいなくなるのに、どうも思わないアルか！？」
桂「薄情者〜」
銀時「薄情眼鏡〜」
新八「んだとゴルァ！！」
ギャーギャーと騒ぐ4人に、
思わず言葉が詰まる。
銀時「なーにーAチャン、寂しくなっちゃった？」
『…は、黙れ天パ。
上の毛も下の毛も全部引っこ抜くぞ』
銀時「なんて物騒なことを！！」
……行きづらいなァ、なんて。
.
桂「…Aのやりたいことに口出しはしない」
と、ヅラが笑って言う。
神楽「そうヨ！
AはAのやりたいことをやればいいネ！」
新八「僕たちはAさんを信じてますから！」
みんなの声を聞いて、少し心が落ち着いた。
『…わかってるよ、バカヤロー』
.
源外「さっき渡した携帯は持ったか？」
さっき、私はジイサンに携帯と呼ばれる四角い機械を渡された。
この機械はどこに行ってもでも不便なく繋がるらしい。大したもんだ。
.
銀時「……A、」
カバーの外に映る、銀時の整った顔。
『？ どうした？』
銀時「浮気すんなよ」
桂「銀時、Aは俺のだ」
『どんだけ私のこと好きなんだよ。
…真選組にも、よろしくね』
銀時「…おう」
添えられた2つの手に自身の手を重ね、
私は江戸から姿を消した。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1193人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
フルーチェ侍 - 500票目ゲットだぜ！面白かったです！続編見てきます！ (2022年9月5日 21時) (
レス) @page50 id: 529ebb08c2 (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - アキ猫さん 同感！！ 読んだときすごいしっくり来た。 (2020年9月6日 16時) (レス) id: 078bed45a6 (このIDを非表示/違反報告)
アキ猫(プロフ) - 所々セリフが文ストで俺歓喜 (2019年1月13日 17時) (レス) id: 863df592fc (このIDを非表示/違反報告)
ｳﾂｹ(プロフ) - もう沖田落ちにしてレベルで風邪の時の総悟好きすぎてつらい。まだ全部読んでないで風邪まだ読んでコメントする私もどうかと思うけどッ！ (2018年11月17日 4時) (レス) id: 322a6d655f (このIDを非表示/違反報告)
朝霧雪(プロフ) - ちらちゃんさん» 私の話のリクエストってありますか………？ここで言うのもなんなんですが……。 (2018年9月30日 13時) (レス) id: a1c799e4f1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちらちゃん x他2人 | 作成日時：2018年9月11日 22時
