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想いを告げたからと言って、関係が劇的に変わったわけでは無かった。
ただ、会う場所が橋の袂だけでは無く、お互いの家になったり、或いは近くの空き地になったり、様々に変わっただけだった。
少年の家は、少女と同じように大きな商家だった。そして、兄が一人いた。
少女の家族も、
「あの子に友達が出来たのだ。大切にしなさい」
と、少年を歓迎していた。
そんなある日、少女の父親は少女に告げた。
「もうお前も十五だ。来年の春には私の取引先のご子息に嫁いで欲しい。だから、もうあの子には会わないでくれ」
「どうしてですか、お父様
少女は、悲しげな声で言った。
「それは、お前とあの子の仲がただの友達では無いからだ」
「気づいておられたのですか。私と彼が恋仲だと」
「ああ」
続く
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作者名：朝霧透花 | 作成日時：2017年6月25日 14時
