両面宿儺と女子高生の日常！2【呪術廻戦】

未来の行方2 ページ6

「それでさ、僕らの調査が一向に進展無いからいくつか聞きたい事があるんだけど、いいよね？」

『その前に解放して下さい』

手を動かす。


「一応聞くけどさ、君、宿儺じゃないよね？」

『私が宿儺だったらいいえって言うと思います？』

あの性格悪い男は絶対に言わない。



「たしかに。まぁ、親を思って泣く事なんて宿儺なら演技でもしないだろうし」

わかってるならさっさと外して下さい。


五条が縄に触れると一瞬で切れた。

どんな仕掛けだ。


Aは起き上がってベッドの上に座った。


「Aは宿儺を取り込んで何をするつもりなの？」

『？ 別に、何も』

「なんで取り込んだわけ？」

『みんなで遊んでたら、食べちゃいました』

「…はっはっはっはっは！！！本気⁉ウケる！特級呪物だよ？あははは！！」

盛大に笑う五条に恥ずかしくなる。


たしかにあんなの遊んで食べる物じゃないよね。


「はーっ、でも、君で良かったね。今は2人いるけどやっぱり両面宿儺を取り込んで自我を保てるって貴重な存在なわけ。
普通なら食べた瞬間死んじゃうよ」


1000年に1人(今は2人)とか、私だったからとか、本当に幸運が重なって今があるんだなぁと実感する。



「それで、死刑を伸ばして宿儺の指集めをしてくれるならうちの学校に編入してほしいんだよね」

『え？』

「一応僕が監視できる事が条件だからさ、僕の加護下にいてほしいんだ」


そんな事言われても。麗香とお別れするのは嫌だし、親になんて言えばいいんだ。


「死刑とか嫌でしょ？」

きゅるんとした瞳で問いかけられる。


…脅しかよ。そんな横暴は宿儺だけでお腹いっぱいなんだけど。



『いや、でも、親になんて言えば？』

「そこは僕に任せなさーい！教師としてしっかり説得してあげるから！」

『…じゃあ、その辺はお任せします』

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